久元 喜造ブログ

2013年9月1日
から 久元喜造

久元きぞう・事務所開き

三宮に、久元きぞうの事務所を開設しました。
誰でも気軽に入っていただけるような、オープンな雰囲気の事務所にしました。
是非、今度の神戸市長選挙に関心を持っていただきたい、選挙の当日は投票所に足を運んでいただきたい、という願いが込められています。
投票率の向上のために、いろいろな知恵を絞っていきたいと思います。
今度の事務所には、子育て中の女性のみなさんにも気軽に入っていただけるよう、キッズコーナーも設けてあります。Wifi も利用できます。
神戸市中央区三宮町Ⅰ-3-10(旧「石井スポーツ」のビルです)
電話 078-332-3510 です。

きょうは、9時30分から、事務所開きが行われました。
日曜日の朝、しかも天気が不安定な中、400名を超えるみなさんに足を運んでいただきました。
本当にありがとうございました。

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西河紀男後援会長のご挨拶に続き、盛山正仁衆議院議員(自民党)、赤羽一嘉衆議院議員(公明党)、前島浩一神戸市会議員(神戸市会民主党議員団長)、そして矢田立郎神戸市長からご祝辞をいただきました。
その後、私から、決意表明をさせていただきました。

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ちょうど、私が話し始めている頃から、雨足が強くなり、雷鳴がとどろきました。雷鳴がとどろく中、きょう、このときから、10月27日に向けて、波乱を巻き起こしていきたい、と決意しました。

最後に、松村英洋連合神戸議長のご発声で、ガンバローを三唱しました。


2013年8月31日
から 久元喜造

お好み焼き・自由自在

お好み焼きでいっぱいやるのは、楽しい時間です。
食事と言うよりも、酒のアテにするので、具だくさんで頼みます。
大貝と蛸、大貝と海老、蛸と海老、蛸とイカ、ときには、大貝、蛸、海老、と、3種類の具を入れてもらうこともあります。

どうしてミックスを注文しないのかというと、ミックスを頼むと豚肉が入るからです。イスラム教徒ではありませんし、豚肉が嫌い、というわけでもないのですが、豚肉が入ると、海のものだけの時と比べて、味が微妙に変化してしまうような気がします。

もっともお好み焼き屋さんによっては、ミックスの豚肉、あるいは牛肉を、客の注文に応じて、蛸などの別の具に代えてくれることもあるようです。

自由自在にお好み焼きが味わえるのは、楽しいですね。そこに、お好み焼きの魅力があるのかも知れません。

一番好きな組み合わせ ― 大貝と蛸入りのお好み焼きです。
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余談ですが、マヨネーズは塗りません。

 


2013年8月30日
から 久元喜造

豪州選挙におけるネガティブキャンペーン

8月16日のブログ で、アメリカの大統領選挙における、テレビでのネガティブキャンペーンを取り上げました。

オーストラリアでは、9月7日に連邦議会の総選挙が行われる予定ですが、ここでも、ネガティブキャンペーンは、健在のようです。

次の動画は、ケビン・ラッド首相が率いる与党、労働党が、トニー・アボット自由党党首が率いる野党保守連合(自由党、国民党)を攻撃しているものです。

労働党のウェブサイトに掲載しているもののYoutube版です。

このテレビCMでは、大まかに、次のようなことを訴えているようです。

・我々は、時間外勤務手当(penalty rates)を守ってきた。
・しかしトニー・アボットが勝てば、時間外勤務手当や休日手当(weekend overtime)が攻撃される。
・100万人以上の小売業の従業員、80万人のホテル・レストラン等(hospitality)の従業員は、賃金が減るだろう。
・標準的なホテル・レストラン等の従業員は、週60ドルも賃金が減るだろう。
・これらの懸念へのトニー・アボット氏の答えは、「我々は人気のない、痛みを伴うことをやっていく」だ。

そして、こう締めくくります。 ― 「彼(トニー・アボット)が勝てば、あなたは負けだ」と。

日本から見れば、与党とは思えない労働党の必死のキャンペーンにもかかわらず、The Australian 紙によれば、8月26日時点のの世論調査で、労働党支持が37%、保守連合支持が47%と、野党優勢のようです。

このようなテレビCMを超えた、建設的な政策論議を望みたいものです。
それには、テレビCMへの政治資金の規正などの方法しかないととしたら、少し悲しい気がします。

 


2013年8月29日
から 久元喜造

マンションの増加と地域活動

地域活動を実践されているみなさんと意見交換をさせていただくと、マンションの増加に対してどう対応したらよいか、ということが、ときどき話題になります。

神戸でも、マンションなどの集合住宅に暮らす住民が増えています。
神戸市では、特に東灘区から中央区にかけて阪神・淡路大震災後にマンション建設が進み、東灘区では区民の約7割が、中央区では区民の約8割が、集合住宅に住んでおられます。
神戸市内全体で見ると、マンションなどの共同住宅に住んでいる住民の割合は、全体の半数を超えています。

マンションでは、個々の住戸の遮音性、密室性が高く、プライバシー意識が高いように見受けられます。戸建て住宅の住民と比べて、表札を出す人が少ないことも指摘されています。。
また、多くのマンションではオートロックの玄関となっているため、外部と遮断された空間が形成されています。
外部の人間が立ち入りにくいため、プライバシーが守られ、不審者の侵入を防ぎやすい反面、マンションの外の世界との交流が盛んであるとはいえないでしょう。

自治会活動になかなか理解を持っていただけない、ということが、自治会活動をされているみなさんからよく出されるのは、マンションがそれ自体、いわば、ひとつの地域社会を形成しているからかもしれませんが
マンションが地域社会の中に溶け込み、マンションの住民のみなさんが、地域の活動にできるだけ参加していただくための方策が問われています。

 


2013年8月28日
から 久元喜造

久元きぞう と語る会

昨日は、18時から、神戸ポートピアホテル  で、「久元きぞうと語る会」が開かれました。
2000名を超える皆様にお越しいただき、本当に感激しています。

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私の後援会長をお願いしております、三ツ星ベルトの西河紀男会長にご挨拶をいただいた後、矢田立郎神戸市長、大澤和士神戸市会議長、そして、井戸敏三兵庫県知事から、ご祝辞を頂戴しました。

私は、本当にたくさんのみなさまにお越しいただきましたことに感謝を申し上げた後、私が、10月27日の神戸市長選挙に向けて活動を始めた理由、そして、これからの神戸と神戸市政のあり方について、率直にお話しさせていただきました。

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神戸市政は、あの阪神・淡路大震災の後、震災復興事業のために発行した多額の市債の償還に苦しみ、財政再建団体への転落寸前まで、市財政が悪化しました。そして、この財政危機を救ったのが、矢田立郎市長でした。

私は、長く地方自治に携わってきましたが、中には、破たん寸前の自治体を引き受け、財政再建に苦労される知事や市町村長をたくさん見てきました。
神戸市政はそうではありません。
矢田立郎市長は、断固たる決意で、行財政改革を成し遂げ、神戸市の財政を蘇らせました。

11月20日に就任する新しい神戸市長は、財政の健全性が回復した神戸市政を受け継ぐことになります。それは、とてもありがたいことだと思います。

神戸にとって大事なのは、それからです。
新たな可能性を生かし、神戸を安定した上昇気流に乗せていくことができるのか、それとも、市政が混乱し、神戸が停滞と没落の道をたどることになるのか 。

10月27日に執行される神戸市長選挙は、神戸市民がどちらの道を選ぶのかが問われる、大事な選挙になります。


2013年8月27日
から 久元喜造

六甲山を未来の世代に

毎朝、六甲山を仰ぎ見るとき、神戸に住んでいる幸せを感じます。
確かに、 緑豊かな六甲山は、市民のシンボルであり、誇りです。

ところが、明治の初め、六甲山は、ハゲ山でした。
植物学者の牧野富太郎氏は、当時の六甲山を見て、「雪が積もっているかと思った」と言ったそうです。それほど、木がありませんでした。
樹木のない六甲山からは、雨のたびに土砂が流れ出し、たびたび街に被害を及ぼしていました。

これを解決するため、1902年(明治35年)から、大規模な植林が開始されました。そして、異なる分野の人々の叡智と技術、そして、見事な協働作業によって、六甲山は、緑豊かな山として蘇りました。
現在の六甲山が、先人たちのこのような長い年月の取り組みによって存在しているという事実を、私たちは忘れてはなりません。

ところが、近年、六甲山には、荒廃が進む箇所もあります。
私たちは、六甲山を荒廃から守り、後世に伝えていく責務があります。

神戸市では、これからの100年を見据えて、平成24年4月に「六甲山森林整備戦略」を策定しました。
六甲山全体を、5つの「戦略的ゾーニング」(災害防止の森、生きものの森、地球環境の森、景観美の森、憩いと学びの森)に区分し、ゾーンごとの目標像や整備方針を定めています。
例えば、「地球環境の森」では、二酸化炭素の吸収力が高く、エネルギーとして活用できる木を植樹することにしています。
また、自然を活用したエネルギー供給施策として、間伐材をバイオマスとして活用すべく、「こうべバイオガス」事業でのガス化利用を既に始めており、将来的にはバイオマス発電(「森の発電所構想」)を行ったり、山上施設や超小型モビリティ等での活用を促し、六甲山でのエネルギーの地産地消を目指していくこととしています。

これまでは「植林」で六甲山を守ってきましたが、これからは「伐る」ことで山を守っていくことが求められています。
植生が移り変わる「遷移」を意識して、適度に木を「伐る」ことによって、明るい森づくりを行っていくことが目指されています。


2013年8月26日
から 久元喜造

再び、神戸の街を探訪する。

あれは、確か、川池小学校に通っていた、小学校3年のときだったと思います。
夏休みの宿題で、自由研究のようなものが出されました。私は、神戸のあちこちを自分で歩き、自分が見た印象を、地図での情報と組み合わせ、絵地図にして表したいと考えました。

自分のアイデアを母に話しますと、一人では、遠くには行けないだろうから、自分がついていってやろうと言ってくれました。
自分が母に連れられて、神戸のどこを歩いたのかは、よく覚えていません。ただ、夏休みの何日間か、母に連れられて、電車やバス、そして市電を乗り継ぎ、神戸のあちこちを訪ねたことを覚えています。
すべての区を訪ね歩いたことは確かです。なぜなら、 できあがった絵地図は、すべての区を含んでいて、母は、行ってもいないところを、さも行ったかのように書くことを、決して許さなかったからです。

あのとき、自分は神戸のどこを訪ねたのか。
断片的に残っている記憶は、
苅藻島のあたりを歩いたときの、運河と工場地帯の雰囲気、
「ミヨシ石鹸」と書いてあった、工場の大きな看板、
摩耶山のケーブルカーの車内の様子、
塩屋あたりの海の風景、
などなどです。

そして、はっきりと覚えているのは、垂水区を塗り絵していたとき、山であることを示す、緑色の絵の具を、ひたすら塗り続けたことです。
当時は、まだ西区はなく、垂水区のほとんどは、山か丘陵であったからでしょう。

あれから、半世紀以上の歳月が流れ、私は、再び、これまで自分が行ったことがなかった神戸の場所を訪れています。
はじめて訪れるところで、はじめてお会いするみなさんとお話しし、これまで知らなかった風景と出会う ― 本当にわくわくする毎日です。

少年に戻ったかのような、新鮮な感動を、日々、感じています。

 


2013年8月25日
から 久元喜造

行政コスト計算書が示すもの

先日、神戸市の 平成24年度決算見込 が発表されました。
この中で、「事業別行政コスト計算書」が入っています。

以前は、国が示したモデルに基づき、4種類の財務書類(「貸借対照表」「行政コスト計算書」「純資産変動計算書」「資金収支計算書」)を作成していましたが、全市の合計として1つになっていたため、全体像を示しているものの、市民の方からは、数字を見ても分かりにくい資料でした。

そこでつくられたのが、「事業別行政コスト計算書」です。
「事業別行政コスト計算書」の目的は、個々の事業ごとに要するコスト(人件費、物件費など)と、それに充当する財源(受益者負担や、市税を含む一般財源など)の状況を明らかにすることです。
現金収支と合わせて、現金の移動を伴わないコスト(退職手当引当金繰入等や減価償却費)も含めた、総コストでの把握が可能となります。

毎年、「保育所の運営」や「ごみ収集」、「消防・救急業務」など、市民の皆さんに身近な事業を中心に20程度の事業について分析しています。市議会においても、この計算書をもとに、事業の適否について審議が行われています。

たとえば、「広報紙KOBEの発行」では、広報紙発行全体のコストが約2億3千万円、広報紙1部あたりのコストが24円となっています。
単なる印刷経費だけでなく、それに係る人件費も含めたトータルコストで計算されており、紙面のフルカラー化などの影響で前年度と比べて約1千万円のコスト増となっています。
この金額を見て市民の皆さんは、高い、安い、どのように感じられるのでしょうか。
広報紙KOBEは、市のさまざまな取り組みを市民の皆さんに知っていただくのに不可欠な広報媒体です。
しかし、だからといってコストを度外視していいものではありません。

私は、神戸市のこのような取り組みを、率直に評価します。
「事業別行政コスト計算書」をもとに、さまざまな議論が行われることが可能になるからです。


2013年8月24日
から 久元喜造

民生委員のみなさんとの懇談

北区の箕谷で、民生委員のOBのみなさんと、昼食をとりながら、懇談させていただきました。現役の民生委員の方もおられました。
懇談会の会場は、有馬街道旧道沿いで、昭和41年から昭和44年まで、山田中学校に通ったときに通った、なつかしい通学路です。
地域の姿は、大きく変わりましたが、ところどころに、昔ながらの風景が残ります。
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きょうは、民生委員のみなさんの活動の中で、お感じになっておられることを、いろいろとお伺いすることができました。
たとえば、聴覚障害をお持ちの方の把握について、悩んでおられる様子について聞かせていただきました。
聴覚障害をお持ちの方は、災害時には、耳からの情報を得ることができません。避難場所にホワイトボードを設置してほしい、との要望があるようですが、なかなか聞いてもらえない、というお話もお伺いしました。
障害者手帳を持っておられる方については、行政が所在などを把握できているのですが、個人情報保護を盾に、情報をいただけない、とのことでした。
また、障害者認定を受けておられない方もいらっしゃいますから、これらの方を含め、聴覚に障害をお持ちの方々を、地域でトータルにどう把握するのか ― この点については、民生委員のみなさんと行政が連携しながら対応していく必要があることを痛感しました。
区社会福祉協議会がどのように関わっていくのかも課題です。

民生委員は、3年に1度一斉改選がありますが、委員が定年に達したとき、なかなか後継者が見つからない、というお話も以前から聞いていました。
きょうは、直接、このことは話題にはなりませんでしたが、民生委員を離れたときに安堵しました、という雰囲気のお話をお聞きしますと、民生委員のお仕事が、近年の地域社会の変貌の中で、ますます大変になっていることを感じました。
行政として、さらに何ができるのか、新しい視点や切り口はないのか、さまざまなみなさんのご意見もお伺いしながら、自分なりに考えていきたいと思います。

民生委員のみなさんのように、地域活動を担っておられる方々に対しては、社会全体が敬意を払い、その活動に対して一人でも多くの住民が協力できるような雰囲気を醸成していくことも大切です。


2013年8月23日
から 久元喜造

市電、そして、LRTへ。

市電の勇姿は、懐かしいですね。
神戸電気鉄道市街電車の第1号は、明治43年4月、春日野-兵庫駅前間で走り始めました。大正6年には神戸市営となり、次々と路線は延長され、全盛期には最長35.6㎞の路線網を誇りました。
グリーンとクリームのツートンカラーを採用し、この色は現在の神戸市営地下鉄に引き継がれています。

木造車両が主流の時代に、鋼製車などの先進技術を導入、進行方向に向かって2人掛けになったロマンスカーや、女子車掌を採用するなど、神戸市電は、市内外から「東洋一の市電」とたたえられたと言います。

「神戸まつり」の前身、「みなとまつり」では、電飾を施した花電車が神戸市内を走っていました。私は、湊川公園の入り口に陣取って、花電車が通るのを見学しました。多くの沿道住民が押し寄せ、熱気に包まれていたのを思い起こします。

ピーク時には一日40万人を超える乗客を運んでいましたが、車社会の浸透に伴い利用者の数が減り、昭和46年に全線が廃止されました。
現在、路面電車は、CO2排出の少ない交通機関として注目され、全国でも路面電車の見直しの気運が高まっています。
あちこちで、LRTの人気が高まっています。神戸でもLRTを導入することは出来ないでしょうか?

いろいろな課題はありますが、路面電車には、ほのぼのとした温かい雰囲気があります。何より、上り下りしなくても楽に乗り降りすることができますから、お年寄りにも、障がいをお持ちの方にも、優しい交通手段です。
たくさんの課題や障害があることは事実ですが、次世代の移動手段として、LRTの導入を是非、考えていきたいものです。