久元 喜造ブログ

2024年4月22日
から 久元喜造

松村淳『愛されるコモンズをつくる』

最初に提起される課題は、住宅という私的空間、そして、さまざまな公的空間の限界です。 コロナ禍の中でオンライン会議やテレワークが行われましたが、nLDKタイプが主流の都市型住宅は、仕事や勉強をする面的余裕はありませんでした … 続きを読む

2024年3月15日
から 久元喜造

マンション管理と地方自治制度

昨年に読んだ雑誌『世界』の8月号に、マンション管理に関する興味深い論稿がありました。 法政大学の五十嵐敬喜名誉教授『マンションは生き延びられるか?』です。 著者は、マンションの管理に関する厳しい現実に触れた上で、「マンシ … 続きを読む

2022年12月29日
から 久元喜造

田村秀『自治体と大学』

大学は、国策や民間の篤志家などによって設立されたきたという経緯がある一方、地方、すなわち自治体が精力的に国立大学や私立大学を誘致し、自らも積極的に公立大学を設立してきたという側面があります。 本書では、まず、我が国に大学 … 続きを読む

2022年9月3日
から 久元喜造

松村淳『建築家の解体』

著者は、労働社会学、文化社会学専攻の社会学者です。 建築設計の実務経験があり、二級建築士の資格もお持ちで、従来から建築家を研究対象にして来られました。 前著「職業としての建築家の社会学 建築家として生きる」(晃洋書房;2 … 続きを読む

2021年7月10日
から 久元喜造

齊藤広子+浅見泰司編著『タワーマンションは大丈夫か?!』

経済学、都市工学、都市景観など学界のほか、弁護士、不動産鑑定の実務家など15名の専門家による共著です。 最後に座談会が掲載されており、登場される先生方の中の戎正晴先生、齊藤広子先生は、神戸市の「タワーマンションのあり方に … 続きを読む

2021年3月23日
から 久元喜造

齋藤富雄『「防災・危機管理」実践の勘どころ』

神戸の震災のとき、著者は当時の貝原俊民知事の下で知事公室次長・秘書課長をされていました。 冒頭から地震当日の様子が生々しく語られます。 震災後には、初代の兵庫県防災監、そして副知事を務められ、震災と復旧・復興事業の重要な … 続きを読む