久元 喜造ブログ

2024年10月24日
から 久元喜造

岩尾俊平『世界は経営でできている』

よく売れている新書だそうです。 目次を開くと、「〇〇は経営からできている」の〇〇に、日常、貧乏、家庭、恋愛、勉強、虚栄、心労、就活、仕事、憤怒、健康、孤独、 老後、芸術、科学、歴史、人生の17の文字が入ります。 要するに … 続きを読む

2024年10月18日
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松永K三蔵『バリ山行』

文藝春秋9月特別号に収められていた芥川賞受賞作、松永K三蔵『バリ山行』を読みました。 建物の外装修繕を専門とする会社に転職して2年の30代男性社員、波多が主人公です。 飲み会など会社の付き合いを極力避けてきた波多でしたが … 続きを読む

2024年9月21日
から 久元喜造

佐藤卓己『言論統制』増補版

佐藤卓己『言論統制』(2004年刊行)は、私にとり鮮烈な読書体験でした。((2015年9月6日のブログ)) それまで自分の中にあった戦前・戦中の統制社会が一変するような内容を、数多く含んでいたからです。 軍部の検閲を受け … 続きを読む

2024年9月15日
から 久元喜造

ロバーツ『スターリンの図書室』

「血まみれの暴君は、「本の虫」でもあった」 アイルランドの歴史家で伝記作家、ジェフリー・ロバーツによる異色の伝記です。 スターリンはどんな本を読んだのか、どのような感想を抱いたのか。 スターリンは、読んだ本の多くに書き込 … 続きを読む

2024年8月30日
から 久元喜造

読書を通じた人間像の追求

今夏、夏休みは3日いただき、週末も使って3冊の本を同時に読み進めました。 ・ジェフェリー・ロバーツ『スターリンの図書室』 ・山内マリコ『マリリン・トールド・ミー』 ・佐藤卓己『言論統制』増補版 あえて、性格の異なる本を選 … 続きを読む

2024年8月16日
から 久元喜造

大石奈々『流出する日本人』

日本から海外への移住が、最近よく話題になります。 本書では、なぜ日本を離れるのか、移住先ではどんな生活が待っているかなどについて、オーストラリア在住研究者の著者が分かり易く解説してくれます。 初めに、どのような日本人が海 … 続きを読む