久元 喜造ブログ

2025年6月28日
から 久元喜造

『内務省』内務省研究会編

内務省は、1873年(明治6年)11月に設置され、1885年(明治18年)の内閣制度発足を経て、1947年(昭和22年)12月に廃止されるまで存続しました。 講談社現代新書の本書は、新書でありながら、550頁を超える大著 … 続きを読む

2025年6月22日
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松本清張『点と線』

東京出張の用務が少し早く終わり、新幹線に乗るまで時間があったので、八重洲地下街を歩きました。 八重洲ブックセンターに立ち寄ると、松本清張の「点と線」の特設コーナーがあり、びっしり平積みになっていました。 掲示を見ると、こ … 続きを読む

2025年6月13日
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「銭湯」の話

宇野常寛『庭の話』(2025年6月7日のブログ)で少し触れた場所-銭湯について書きたいと思います。 宇野は、「庭」の比喩で表現されている場所は、共同体のためのものではなく、私的な場所が公的に開かれたものでなければならない … 続きを読む

2025年6月7日
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宇野常寛『庭の話』

誰かに向かって何かを発言したとき、他の誰かに承認されることにより、何ものにも代えられない快楽と安心が得られます。 「情報技術はこの承認の快楽を獲得するために必要なコストを飛躍的に下げた」と著者は指摘します。 プラットフォ … 続きを読む

2025年5月30日
から 久元喜造

國分功一郎『目的への抵抗』

いま読んでいる宇野常寛『庭の話』によれば、國分功一郎『暇と退屈の倫理学』は、今世紀に国内でもっとも広く読まれた哲学書のひとつだそうです。 2011年に出版された同書の続編として、「目的への抵抗」は刊行されました。 東大で … 続きを読む

2025年4月25日
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村上しほり『神戸ー戦災と震災』

著者は、神戸大学大学院人間発達環境学研究科修了、博士(学術)を取得し、都市史・建築史が専門です。 現在、神戸市職員(公文書専門職)として、2026年度に開館予定の神戸市歴史公文書館の開設に尽力していただいています。 これ … 続きを読む

2025年4月13日
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宇田川元一『企業変革のジレンマ』

著者は、企業変革の研究・支援を行ってきた経営学者です。 冒頭、「企業変革」とは、「頭脳明晰な経営者が明快な方策を講じ、V字回復を果たす」ことではなく、「経営層、ミドル層、メンバー層によらず、組織に集う一人ひとりが、考え、 … 続きを読む

2025年3月29日
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竹内謙礼『翔んだ!さいたま市の大逆転』

さいたま市の清水勇人市長が神戸にお越しになったときに頂戴し、拝読しました。 清水市長は私より市長として先輩で、たいへんお世話になっています。 本書では、「住みたい街」としても評価の高いさいたま市の施策が、さまざまな角度か … 続きを読む

2025年3月7日
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猪俣哲史『グローバル・バリューチェーンの地政学』

グローバル・バリューチェーン(GVC)については、コロナ禍の時期によく使われていたので言葉としては知っていましたが、本書でその意味をある程度理解することが出来ました。 生産工程が細かく切り分けられ、業務が最も効率よく行わ … 続きを読む