久元 喜造ブログ

坂のまち神戸プロジェクト


神戸は「坂の街」です。
神戸市民は「坂の民」と呼ばれることもあります。
坂のまち神戸プロジェクト」は、神戸の坂の魅力を再発見し、坂の課題を改善し、その魅力を発信することを目的とする試みです。
昨年度から、ワークショップを開催したり、実際に坂道を歩いたりするなど、議論を重ねてきました。

なぜ、神戸に坂が多いのか?
神戸には急な坂がたくさんあるのか?
神戸市公式note の中のページ、神戸は「坂のまち」、歩くの大変な坂道は街の魅力の源泉か?! に、端的で分かり易い説明がありました。

まず、六甲山系の南側は、海から山への距離が近いことです。
例えば、海岸部のメリケンパークから展望台があるビーナスブリッジまでの距離は、わずか約2キロメートルです。
そして、高低差が大きいことです。
人口100万人以上で海の近くに山がある都市としては、神戸のほかに仙台、広島、福岡があり、六甲山を超える標高の山があります。
各市の最高峰の標高と市内海岸から直線距離を測ると、こうなります。

仙台:最高峰 1500メートル、距離 38キロ
神戸:最高峰 931メートル、距離 7キロ
広島:最高峰 1050メートル、距離 14キロ
福岡:最高峰 1055メートル、距離 17キロ

面白いデータです。
神戸は海と高い山の距離が際立って近く、急な勾配の坂道が発達してきたことがわかります。

“坂のまち神戸”の魅力を広く発信してもらおうと、「坂アンバサダー」を公募したところ、全国から80組もの応募がありました。
先日、東遊園地で、5組のみなさんに任命証をお渡ししました。
それぞれお得意の方法で、神戸の坂の魅力を内外に発信していただくことを期待しています。