北区の箕谷で、民生委員のOBのみなさんと、昼食をとりながら、懇談させていただきました。現役の民生委員の方もおられました。
懇談会の会場は、有馬街道旧道沿いで、昭和41年から昭和44年まで、山田中学校に通ったときに通った、なつかしい通学路です。
地域の姿は、大きく変わりましたが、ところどころに、昔ながらの風景が残ります。
きょうは、民生委員のみなさんの活動の中で、お感じになっておられることを、いろいろとお伺いすることができました。
たとえば、聴覚障害をお持ちの方の把握について、悩んでおられる様子について聞かせていただきました。
聴覚障害をお持ちの方は、災害時には、耳からの情報を得ることができません。避難場所にホワイトボードを設置してほしい、との要望があるようですが、なかなか聞いてもらえない、というお話もお伺いしました。
障害者手帳を持っておられる方については、行政が所在などを把握できているのですが、個人情報保護を盾に、情報をいただけない、とのことでした。
また、障害者認定を受けておられない方もいらっしゃいますから、これらの方を含め、聴覚に障害をお持ちの方々を、地域でトータルにどう把握するのか ― この点については、民生委員のみなさんと行政が連携しながら対応していく必要があることを痛感しました。
区社会福祉協議会がどのように関わっていくのかも課題です。
民生委員は、3年に1度一斉改選がありますが、委員が定年に達したとき、なかなか後継者が見つからない、というお話も以前から聞いていました。
きょうは、直接、このことは話題にはなりませんでしたが、民生委員を離れたときに安堵しました、という雰囲気のお話をお聞きしますと、民生委員のお仕事が、近年の地域社会の変貌の中で、ますます大変になっていることを感じました。
行政として、さらに何ができるのか、新しい視点や切り口はないのか、さまざまなみなさんのご意見もお伺いしながら、自分なりに考えていきたいと思います。
民生委員のみなさんのように、地域活動を担っておられる方々に対しては、社会全体が敬意を払い、その活動に対して一人でも多くの住民が協力できるような雰囲気を醸成していくことも大切です。