名古屋市が都市ブランドに関する調査を行い、その結果に関する記事が、少し前の新聞に掲載されていました。(たとえば、 朝日新聞デジタル )
名古屋市観光文化交流局が、名古屋に対して抱かれているイメージやブランドを把握するために行った調査です。
名古屋市を含む全国8都市(札幌市、東京23区、横浜市、名古屋市、京都市、大阪市、神戸市、福岡市)に在住する人に対し、それぞれの都市に対する愛着や誇り、推奨度合などについて調査しました。 (調査結果)
調査期間は、平成28年6月1日から6月6日で、各都市とも418サンプル、質問項目は、次のとおりです。
愛着度 都市に愛着を感じるか
誇り度 都市に誇りを感じるか
推奨度 買い物や遊びなどで訪れることを友人・知人に勧めるか
名古屋は、8都市中、「愛着度」「誇り度」で下から2番目、「推奨度」では最下位でした。
ちなみに、神戸は、「愛着度」「誇り度」で上から2番目、「推奨度」では3番目でした。
神戸市民が自らの都市を評価していることの一端が読み取れ、ありがたく感じていますが、ここで触れたいのはそのことではありません。
自らに厳しい結果が出るかもしれない調査を実施し、その結果を公表して今後のプロモーションを考えていこうとする名古屋市の姿勢です。
客観的に見れば、名古屋は、人口が増加し、経済指標や財政指標は全体的に見て神戸を上回っています。
そのような現状に安住せず、自らを客観視してその欠点は何かを模索し、解決策を見出していこうとするアプローチには共感を覚えます。
神戸市も見習わなければなりません。
独善と自己満足、内向き志向からは何も生まれないからです。