2017年2月16日
から 久元喜造

生まれ変わるメリケンパーク

市民、観光客のみなさんに親しまれている神戸の名所、メリケンパークは、神戸開港120年の年、1987年(昭和62年)にオープンしました。
30年の歳月が流れ、神戸港開港150年の記念事業としてリニューアルを図ることとし、現在整備を進めています。
きょうの昼休みに覗いてみましたが、順調に工事が進んでいるようでした。

すでに、老朽化していた「ヤマト1」「疾風」は撤去され、海と空が大きく広がっています。(2016年11月10日にブログ
今回のリニューアルでは、海を眺めながらゆっくり散策し、くつろいでいただける空間となるよう、芝生広場を拡張するとともに、桜並木も整備します。

全国の都市でも比較的少ない、海辺の桜の名所になると期待されます。、
西日本最大級の店舗面積を有するスターバックスもオープン予定です。

みなと神戸海上花火大会をはじめ、さまざまなイベントを開催できるよう、オープンスペースを拡張し、新しい屋外ステージも設置します。

メリケンパークは、神戸を代表する夜景スポットでもあります。
すぐに近くにはライトアップされた神戸ポートタワーや海洋博物館があり、山側には「市章山」「錨山」の明かり、海を眺めれば新港第1突堤や神戸大橋のライトアップを望むことができます。
さらに夜景の魅力に磨きをかけるため、水際沿いの手すり照明、デザイン照明によるカラーライティング、桜並木などの樹木やフィッシュダンスなどのモニュメントへのライトアップを行い、色彩豊かな光の演出を行います。

生まれ変わったメリケンパークのオープンは、4月を予定しています。

 


2017年2月13日
から 久元喜造

神戸の夜をどう開拓するか。


神戸都市文化フォーラム」は、神戸をこよなく愛する人たちが、それぞれの立場をこえて、神戸のまちの現状や未来について互いに学び合い、語り合う場として、昨年10月に開設されました。
第2回のフォーラムが、以下のとおり開催されます。

平成29年3月9日(木) 18:30 ~ 20:30
勤労会館3階 308会議室
神戸市中央区雲井通5-1-2

テーマは「ナイトカルチャー・ナイトメイヤー施策」。
講師は、弁護士の斎藤 貴弘さんです。

世界のあちこちの都市で、「夜は都市に残された資源である」という視点に立ち、夜の都市文化の醸成、街の活性化に向けた取り組みが進められています。

神戸でも、神戸の夜をもっと楽しくできないかという議論が従来から行われてきたところであり、とても期待ができるフォーラムです。

フォーラムにご参加いただくには、「神戸都市文化フォーラム」への入会が必要です。
入会ご希望の方は、 こちら よりご登録ください。
会費は、法人(団体)会員が、年額1万円、個人会員は、年額2000円です。


2017年2月11日
から 久元喜造

『ひとびとの精神史 バブル崩壊』

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バブル」と呼ばれた時代とその崩壊は、いったい何だったのだろうと、今でも想い起します。
本書は、バブルが崩壊した1990年代、時代を駆け抜けていった11人の人物を取り上げます。
それぞれの方々とつながりがあり、あるいは、注意深くウォッチしていた執筆者により、人物像と時代が浮き彫りされます。

そしてこの時期、神戸ではあの震災がありました。
本書では、島田誠氏により、草地賢一氏(1941 – 2000)の活動、人となり、想いが綴られます。
「神戸からボランティア元年を拓く」のサブタイトルが付けられています。

震災が起きた1995年、オウム真理教による地下鉄サリン事件が起きました。
オウム真理教を擁護したと批判された、島田裕巳氏も取り上げられています。
私の仕事の関係で言えば、現在、全国でただ一つの財政再建団体、夕張市の市長を6期24年務めた、中田鉄治氏(1926 – 2003)の市政に関する記述も、興味深く読みました。

冒頭に登場するのは、山一証券の吉田允昭氏(1938 – )です。
取締役営業企画部長に就任すると、バブルを当て込んだ「営業特金」の廃止を主張して会社を去りました。
ほかに、『ゴーマニズム宣言』の小林よしのり氏、ジャーナリストの筑紫哲也氏(1935-2008)に関する文章も、読みごたえがありました。


2017年2月9日
から 久元喜造

子育て応援サイト「ママフレ」リニューアル

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神戸市では、子育てに関するサイト 「KOBE子育て応援団」ママフレ を開設しています。
平成24年10月から、NPO法人との連携で運営しているサイトです。
このほど、サイトの全面再構築を行いました。

子ども、子育ては、神戸市がもっとも力を入れている分野ですが、さまざまな施策が、市民のみなさん、とくに子育て中のお母さんに十分届いていないのではないか、と感じることがよくありました。
少しでも、行政の立場からの施策説明ではなく、市民目線に立った情報発信をしたいという発想からのリニューアルです。
たとえば、探したい年齢・カテゴリー・状況を選んでボタンをクリックすると、その年齢で使える施策が表示されるようにしました。
「妊娠前半」「妊娠後半」「出産時」、そして年齢ごと、「就学前」「就学後」のタブをクリックすれば、その時期にふさわしい施策やサービスがごらんになれます。

トップページのデザインも、イラストや写真を活用したものに一新し、市内で子育てをしている保護者の方へのインタビューを掲載しました。

どんなにいろいろなメニューを用意しても、それらを知っていただき、使っていただけるようにしなければ意味がありません。
情報がネット上で氾濫している今日、必要な情報を、必要としているみなさんに届けることはそう簡単ではありませんが、今後とも、改善を加えていきたいと思います。
是非、訪問してくださいますよう、お願いいたします。


2017年2月6日
から 久元喜造

市長になってからの仕事

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2013年(平成25年)11月20日に神戸市長に就任してから、3年2か月余りが過ぎました。
選挙のときにお約束したことがどのように進んでいるのかについて、 久元きぞうウェブサイト に記しましたので、ご覧いただければ幸いです。

この3年余りの「主な実績」、前回選挙時の「政策・公約の実施状況」を加えるほか、「基本姿勢」に「政治理念」を加えるなどの更新を行っています。

さらに、現在編成中の平成29年度予算においても、前回選挙でお約束した 「政策・公約」の中で、まだとりかかることができていないもの、達成状況が不十分なもの、「政策・公約」では触れていなかった事項で市民生活の充実や神戸の発展のために必要なものなどについても、積極的に予算を計上する方向で編成を進めています。

お約束した事項については、残された任期の中で可能な限り実現し、あるいは着手することができるよう、全力で取り組んでいきます。


2017年2月3日
から 久元喜造

瀬戸内 地魚の魅力

周囲を海に囲まれた我が国の沿岸部は、どこでも海の幸に恵まれています。
それでいて、身近な魚介類に意外と目が向いていないのではないでしょうか。
世界中からマグロを買い集めるのも悪くはないかもしれませんが、もっとすぐ近くで獲れる魚介類も味わいたいと、ときどき思います。

神戸の須磨、垂水から淡路島に至る海域は、おそらく、日本で最もおいしい魚介類が獲れる場所のひとつです。
蛸、鯛、鱧、穴子、鮃、車海老などが有名ですが、あまり知られていないけれども美味しい魚がたくさんあります。
下の写真は、明石で獲れた「タモリ」。
蒸していただきましたが、とても美味でした。
tamori

次は、淡路のマナガツオ。
かなり脂が乗っています。
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瀬戸内には、ほかにも好漁場がたくさんあります。
愛媛沖で獲れた、胡椒鯛の刺身。
真鯛とは、また違った味わいです。
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瀬戸内の海の幸は、ものすごく多彩です。
あまり出回らない珍味があり、もっと知られてもよいのではないでしょうか。

「食都KOBE」の発展可能性はいろいろありますが、瀬戸内の地魚を使ったさまざまな料理が味わえることを、もっとアピールしてもよいのではないかと思います。


2017年1月28日
から 久元喜造

崎谷明弘 ピアノ・リサイタル

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きょうの土曜日は、ハーバーランドの松方ホールで開催された、崎谷明弘さんのピアノ・リサイタルを聴かせていただきました。
平成28年度神戸市文化奨励賞を受賞された若手ピアニストですが、すでに大家の風格を湛えた名演でした。

プログラムは、前半が ベートーヴェンの作品で、創作主題による32の変奏曲、そして《悲愴》《熱情》の2曲のソナタが続きます。
後半は、 ブラームスのシューマンの主題による変奏曲、そして、リストのスペイン狂詩曲で締めくくられました。
ブラームスの変奏曲の主題は、シューマンの《色とりどりの作品》の第1曲から取られており、ベートーベン、シューマンからブラームス、リストへの時代の流れが明確に感じ取れるプログラム構成となっています。

作品と作曲家の個性が明確に伝わってくる演奏でした。
とくに、後半のブラームスとリストでは、明らかに演奏アプローチが異なっていることがわかりました。
ブラームスの作品は、後期のピアノ作品とはかなり異なった世界で、謎めいた響きを取り去ったシューマンの音楽のように感じられましたが、いくぶん抑制された演奏アプローチから、この曲の雰囲気が伝わってきました。
次のリストでは、一転して多彩なタッチが連続的に繰り出され、目が眩むような世界が現出して、聴き手を圧倒しました。
アンコールは、リストの小品かと想像しましたが、ドビュッシーの「月の光」。
これまた世界が一変し、何とも微細で柔らかな響きが会場を支配しました。
素晴らしいピアノの世界を堪能させていただき、 ありがとうございました。


2017年1月24日
から 久元喜造

新長田合同庁舎への県・市組織の移転

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新長田再開発地区に兵庫県・神戸市合同庁舎の建設を進めていますが(2015年9月28日のブログ)、このほど合同庁舎に移転する兵庫県の関係組織が固まり、次のとおり発表されました。

神戸総合庁舎の神戸県民センター 県民交流室、神戸県税事務所
西神戸庁舎の 神戸県民センター 西神戸県税事務所
公社館の住宅供給公社 神戸事務所
神戸クリスタルタワーの神戸生活創造センター

神戸市は、すでに市税部門(本庁税部門の一部・各区市税事務所)と神戸すまいまちづくり公社の移転を決定しています。
県から約300人、市から約750人、合計約1050人の職員が移転します。
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税務部門の集約により、県税、市税の納付、減免などの手続きが一カ所で行えるようになるなど、行政サービスの向上が見込まれます。
また、県営住宅、市営住宅、公社住宅の募集窓口も集約されます。

合同庁舎の建設場所は、「アスタくにづか」に隣接する神戸市の市有地です。
平成29年度に建築工事に着手し、平成31年度中の移転を目指して事業を進めます。
すでに、アスタくにづか地区では、合同庁舎のサービス開始を見込んで、税に関連する事務所を含め、新規入居が相次いでいるのはありがたいことです。
合同庁舎の整備が、周辺地域に賑わいをもたらすことができるよう、地域のみなさんとともに進めていきます。


2017年1月21日
から 久元喜造

水素社会 神戸から始動=総理施政方針演説

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昨日行われた安倍総理大臣の施政方針演説では、水素社会について、次のように触れられています。

水素エネルギーは、エネルギー安全保障と温暖化対策の切り札です。これまでの規制改革により、ここ日本で、未来の水素社会がいよいよ幕を開けます。三月、東京で、世界で初めて、大容量の燃料電池を備えたバスが運行を始めます。来年春には、全国で百か所の水素ステーションが整備され、神戸で水素発電による世界初の電力供給が行われます。
二〇二〇年には、現在の四十倍、四万台規模で燃料電池自動車の普及を目指します。世界初の液化水素船による大量水素輸送にも挑戦します。生産から輸送、消費まで、世界に先駆け、国際的な水素サプライチェーンを構築します。その目標の下に、各省庁にまたがる様々な規制を全て洗い出し、改革を進めます」

神戸で進めている水素発電の実証実験、昨年 1月27日のブログ でも取り上げた水素サプライチェーンの構築について触れていただき、名誉なことと感じています。
水素ステーションについても、昨年11月7日の臨時記者会見 で発表しましたが、今年の3月に兵庫区七宮町で神戸で初めて営業をスタートさせます。

神戸から本格的な水素社会を始動させていく意気込みで取り組みます。


2017年1月20日
から 久元喜造

神戸新聞『ひょうたん池物語』書評

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1月15日(日)の神戸新聞朝刊「ひょうご選書」に、『ひょうたん池物語』の書評が掲載されました。
評者は、詩人の たかとう匡子さんです。

タイトルは、「いま再び 少年時代を生きる」
物語について、丁寧に紹介していただいた上で、こう、記されていました。

「登場する村の子どもたち、よしお、きよし、じろうの3人組。その中のひとりに作者の<私>がいる。神戸っ子の現役の市長さん自身、どこか今でもあの頃の懐かしい自分自身の少年期に戻りたかったのだろう」
「単なる思い出にはしたくないから童話というジャンルを借りて今いちど少年時代をそのまま生きておきたいと思ったのだろう」

「今いちど少年時代をそのまま生きておきたい」と思ったことは、確かにそのとおりです。
過去を回想する、単なるノスタルジアにはしたくはありませんでした。
美しい過去のとおり「そのまま生きて」いることが、いま現実には不可能であることを、いやというほど感じながら。

どこでこの本が手に入るのか、と聞かれることが多いのですが、三宮センター街のジュンク堂には、置いていただいていますので、ご覧いただければ、幸いです。