さいたま市の清水勇人市長が神戸にお越しになったときに頂戴し、拝読しました。
清水市長は私より市長として先輩で、たいへんお世話になっています。
本書では、「住みたい街」としても評価の高いさいたま市の施策が、さまざまな角度から取り上げられています。
2022年度のさいたま市の0~14歳の転入超過数は、全国の自治体の中でトップでした。
子育て世帯がどのような理由で住む場所を選ぶのかについては、よく庁内でも議論になるのですが、地価や家賃、交通の利便性などが大きな要因であることは確かです。
同時に、子育て支援策も大事な要因と考えられ、基礎自治体が給付や負担軽減ばかりではなく、子育て世帯に歓迎されるような政策を競い合うことは意味があると常々感じています。
本書で目を引いたのは、「働きながら幼稚園!?」の見出しで紹介されている「子育て支援型幼稚園」でした。
8時間以上の開園で、夏休みなどの長期休業中も幼稚園に子供を預けることができる施策です。
さいたま市民で一定の要件を満たせば、このサービスを無料で利用することができます。
また、「子育て支援センター」で行われている「パパサンデー」は、少しでも男性に子育てに参加してもらうことを目的として実施されています。
このほかにも、さいたま市では父親参加型プログラムが多数用意されているようで、とても参考になります。
さいたま市は、旧浦和市・大宮市・与野市が合併してできた市で、2003年に指定都市となりました。
合併に伴うご苦労も多かったと思いますが、今、清水市長のリーダーシップにより、充実した政策が展開され、大都市として成長されていることに敬意を表したいと思います。