久元 喜造ブログ

2013年10月22日
から 久元喜造

兵庫区の政策

毎日、おかげさまで、元気に飛び歩いています。
標準体重に対して、遙かに不足するやせ形なのですが、これまで、まず、体調を崩したことがありません。
忙しい方が、体に合っているのでしょうか。
選挙が始まってから、食欲もふだんより亢進しています。麻婆豆腐定食を頼んだのですが、ついついご飯のお代わりをしてしまいました。それでも、夕方5時には、腹ぺこです。

きのうは、4時起き、中央卸売市場にお邪魔し、ご挨拶をさせていただきました。

きょうは、兵庫区の政策について触れてみたいと思います。
私は、兵庫区の新開地の近くに生まれ、小学校5年生まで、川池小学校に学びました。

兵庫区は、平清盛が大輪田泊を開き、福原京を造営した地で、神戸のまちの発祥ともいえます。新開地は大衆文化のメッカとして日本をリードし、中・南部のものづくりの集積地は、先端的な技術や製品を世に送り出し、世界に貢献してきました。
このように、兵庫区にはまちとしての底力があり、神戸の経済・文化をけん引していく歴史的な役割があると思います。

区内では、地下鉄海岸線沿線などのインナーシティ問題、湊川周辺の市場の活性化、市内で1、2位を争う高齢化への対策、自然災害に対する備えなど課題が多岐にわたっています。
これを解決するためには、北部・中部・南部のそれぞれにある地域資源を住民の皆さんとともに磨き、まち全体の賑わいや活力を生み出す必要があると思います。

中・南部に集積する、世界的に優れた技術を持つものづくり企業の事業活動や操業環境を下支えし、中小企業の事業支援を強力に行うことで、地域での雇用を創出します。
それによって南部地域に活気が生まれ、中央卸売市場、兵庫運河やノエビアスタジアムなど集客力のあるインフラとの相乗効果も生まれてくるでしょう。

中部や北部は、新開地や湊川周辺の商店街・小売市場の魅力発信や商業活動の支援、まちづくりへの支援を行い、集客力を高めます。神戸電鉄への支援強化とも相まって、区内への人の流れを生み出し、それが引き金となって区全体に活力や賑わいが創り出せるのではないでしょうか。
それと並行して、南部の津波・浸水対策、北部の土砂災害対策など、安全・安心なまちづくりにも取り組みます。

区民サービスの拠点である区役所については、従来の公会堂機能も有した「末永く区民に親しまれる区総合庁舎」として、早期の実現を図るとともに、区民ホールについても、立地場所と施設内容などについて、早く結論を出して実現していきます。

兵庫区をもっと元気にし、まちの魅力を高めて、神戸の経済・文化をリードするようなまちにしたいと思います。

詳しくは、久元きぞう 政策・兵庫区 をご覧ください。


2013年10月21日
から 久元喜造

北区の政策

きょうは、北区の政策について触れてみたいと思います。

私は、小学校5年生の時に鈴蘭台に転居し、小部小学校、山田中学校、灘高校に通いました。自然あふれる田園風景や、茅葺民家などの歴史的資産が今も残り、私にとっては、馴染みの深い、心のふるさとです。

あれから、半世紀の歳月が流れ、北区の地域社会も大きく変わりました。
かつてのニュータウンでは、高齢化が進んでいます。区域が広く、また、地理的条件が多様な北区では、とりわけ、公共交通やインフラの確保・充実が重要なテーマです。

高齢者を対象に、神戸電鉄に新たな運賃値下げのための支援策を実施し、高齢者のみなさんの足の確保を図ります。また、兵庫県と連携し、北神急行への財政支援による運賃の引き下げを継続します。
そして、コミュニティバスの運行支援など公共交通機関の補完手段についても、地域住民のみなさんと取り組みます。
また、神戸三田線(有馬街道)の整備を進めて渋滞を解消し、区内主要道路の改良を行い、通行の安全を図ります。

北区では、農村部の活性化も大きな課題です。
都市近郊にある強みを活かして、都市住民との交流、市街地の小中学生の農業体験の受け入れ、農村地域への愛着を育みます。
また、北区産農産物の全国ブランド化や販路拡大に向けた新たな手法による支援を行い、消費拡大を目指すとともに、直売所の開設支援、「道の駅淡河」の直売所の拡充支援などを行います。

さらに、シニア層をターゲットとして、農村部での生活や農業への転職をプロモーションするなど、北区の農村部の担い手づくりに取り組みます。

鈴蘭台駅前の再開発については、にぎわいがあり、すべての人々にとり、やさしいまちの整備を進めます。

北区には日本三大古泉の一つ、「有馬温泉」があり、多くの観光客を集めていますが、さらなる活性化による集客増が必要です。有馬温泉への集客を増やすためには、自動車での来訪客に対する利便性向上は欠かせません。有馬温泉地域内で、自動車と歩行者のバランスを保った交通対策に取り組みます。
観光客向けトイレの整備、泉源の適正な管理、有馬温泉駅、域内の歩道、店舗等のバリアフリー対策など、観光客を受け入れるために地域住民の皆さんとともに取り組みます。
海外での有馬温泉のプロモーションを行うなど、外国人観光客の誘致を強化します。

詳しくは、久元きぞう 政策・北区 をご覧ください。


2013年10月20日
から 久元喜造

山田洋次監督のこと。

山田洋次監督は、私が青春を過ごした大学の寮の先輩です。
1975年の冬、ある事情があって、この寮に転がり込んでしばらく経った頃、寮の伝説的な先輩として、名前を教えられたのが、山田洋次監督でした。

私はそれだけのご縁なのですが、家内の久元祐子は、山田洋次監督とずいぶん懇意にしていただいています。
「冬山をしげしげと眺めてみたい」とおっしゃる監督と、冬山のドライブをご一緒させていただいたこともあるそうです。
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「寅さん」シリーズで、日本のふるさと、そして、日本人の心を描いてこられた監督は、常に自然の風景との出会いを求めておられたのかも知れません。
「この山が見えるところに住んだら、きっと四季の移り変わりの中で、いい交響曲を創ることが出来るんだろうね」というお言葉からは、自然のありようと創作の姿が結びついているように感じられた、と家内は言います。

山田洋次監督は、神戸と深いご縁があります。
「男はつらいよ」の48作目「紅の花」(1995年12月公開)では、寅さんは、震災直後の被災地、長田に現れます。
長田ロケは、地震の年の秋、長田で行われました。そして、これが寅さん最後のロケ地となりました。
家内から聞いた話では、山田監督は、
「渥美清さんは、きれいなひとだった。爪も綺麗に手入れされていて女性のように美しい肌だった」
と、おっしゃっていたそうです。
寅さんの清潔感は、こまかなところから生まれていたのかもしれません。

小津安二郎監督に捧げられた「東京家族」は、「東京物語」への感動から生まれ、家族の絆を描いた作品として知られます。
「東京家族」の制作は、東日本大震災のために 一年延期され、 主人公の男女が震災ボランティアで出会う、という設定に変更されました。

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山田洋次監督の 最新作「小さいおうち」は、来月1月公開予定です。

残念ながら、寸暇を惜しんで活動をしている私は、しばらく映画から遠ざかっています。
「小さいおうち」を鑑賞させていただくのを、楽しみにして、また、明日、一日、神戸を回ります。


2013年10月19日
から 久元喜造

長田区の政策

きょうは、長田区の政策について触れてみたいと思います。

長田区は、9区で一番面積が小さく、公共交通機関が整った、コンパクトで機能的なまちです。また、人情味にあふれ、人と人の絆やつながり、下町のあたたかさが残る、居心地の良いまちです。

その一方で、阪神・淡路大震災で甚大な被害を受け、区内の産業は衰退し、人口も減少して、商店街や街なかから、賑わいが減ってきたという話も聞いていますし、高齢化も進んでいます。

長田区が直面する課題としては、住民の皆さんの安全で安心な暮らしをどう確保するか、が重要です。
これまで、民生委員の皆さんによる地域見守りや、医師会などと連携した認知症対策などの熱心な取り組みが行われて来ました。区南部の津波、北部の急傾斜地における土砂災害といった自然災害などの被害を最小限にとどめるためには、こういった地域住民のみなさんやNPO、事業者なども入った支え合い、見守りを、もっと強固にすることが重要ではないでしょうか。住民のみなさんの取り組みに対し、しっかりと支援をするとともに、国や県と連携して、必要なインフラを整えていくという役割分担が重要だと思います。

また、賑わいの回復も重要です。賑わいを取り戻すには、まず、地域の中小企業を振興し、地元での雇用を増やす必要があります。地域の企業の雇用が増えれば、帰りに近くの商店街で買い物をする人が増え、一杯やっていく人も出ることによって地域は潤い、活気も出てきます。
それとともに、長田神社周辺や新長田などの商店街の良さを引き出し、ここを核として、子育てや高齢者の見守り、障がい者や生活困窮者などの社会参加、あるいは地域の活性化といった課題を解決する活動を支援することも大事だと思います。そして、地域住民の皆さんと、NPOや民間企業、あるいは学生などとの協働を進めることで、まちづくり活動の新しいスタイルをつくり、新たな雇用や交流を生み出せないでしょうか。

住民の皆さんとともに、区内の各地域の魅力を磨くことで、人の流れを生み出し、賑わいと活気を創りたいと考えています。長田区が安全で安心な、そして人が訪れ、交流し、賑わいのあるまちになる鍵は、長田区らしい「人と人とのつながり」にあると思います。

詳しくは、久元きぞう 政策・長田区 をご覧ください。

 

 


2013年10月18日
から 久元喜造

デトロイトにおける「足による投票」

選挙活動をやっていて、神戸市が財政再建団体転落の一歩手前まで行ったことについて触れることがありますので、きょうは、自治体の財政再建について取り上げます。

我が国では、どこに住んでいても、一定の行政サービスを受けることができるようにするため、自治体の財政運営に対して、地方交付税による財源保障が行われています。
これに対して、アメリカでは、このような財源保障の仕組みはなく、自治体の運営は、基本的に自己責任です。もし、自治体が財政運営に失敗すれば、行政水準は著しく切り下げられることになり、そのような自治体に住んでいたくない住民は、次々に、その自治体を出て行き、ほかの自治体に移り住みます。
いわゆる「足による投票」です。

先頃、連邦破産法に基づく破産申請をして、財政が破綻したデトロイト市では、1950年代に約180万人であった人口が、現在は70万人強にまで減少しています。
まず、富裕層・中間層が郊外の自治体へ流出し、貧困層が残ったため不動産価値が下落して、資産税収入が減少していきました。
税収が減少しても、我が国の地方交付税制度のように減収を補填する仕組みがありませんから、自治体は、行政水準を切り下げるしかありません。
アメリカの大都市は、警察を持っていますが、警官の解雇、警察予算の削減が行われた結果、治安が悪化して、殺人事件が多発し、デトロイト市は、20年以上、全米で「最も危険な都市」という芳しくない評価を受けています。
警察に通報してから警官が現場に到着するまでにかかる時間は、約58分で、全米平均の約11分の約5倍です。ちなみに、日本では約7分です。
当然のことながら、犯罪解決率は極めて低く、大半の事件で犯人がつかまることはありません。
火事が起きても、消防車が来ないこともあり、救急車の約3分の1が稼働せず、半分近くの街灯は、灯りがついていません。
こんな状況に愛想を尽かし、住民は次々にデトロイトを出て行きました。

日本でも、アメリカのように、自治体の自己責任を強調し、地方交付税制度を廃止して、「足による投票」を可能にすべきだという意見があります。つまり、住民が、最も負担が低く、最も行政水準が高い自治体を自由に選択できるようにすべきだという考え方です。
自治体も競争に晒して、行政効率を高め、対応できない自治体は市場原理の中で淘汰されるべきだという主張です。

現行の地方行財政度の中に、見直すべき点も少なくありませんが、アメリカ流の「足のよる投票」の考え方を入れると、自治体によっては、デトロイト市のようになってしまう可能性もあり得ることを認識しておく必要があります。


2013年10月17日
から 久元喜造

須磨区の政策

今日は、須磨区の政策について取り上げてみたいと思います。

須磨区の南部の市街地には、古くからの歴史を有する史跡のほか、須磨海岸、水族園や海釣り公園などの自然を活かした観光名所がたくさんあります。
また、北部には、大規模なニュータウンや産業団地、スポーツ施設が集積する総合運動公園などが広がり、一言では言い表せない多彩な顔、魅力を持った地域だと感じています。

そのため、須磨区の抱える課題は多岐にわたりますが、特に重要なものとして、「ニュータウンの再生」があります。
北部のニュータウンは入居開始から40年が経過し、少子高齢化の進展により、いわゆるオールドタウン化が危惧されています。現在、多くの自治体でこの問題に関心が高まっていますが、行政側の視点で考えるだけでなく、住民や事業者の方と連携しながら進めていく必要があると考えています。
地域住民の皆さんと一緒にニュータウンの再生について議論をして、既存住宅の再生と人口規模に合わせた、ゆとりある街並みを実現していきたいと思います。
それぞれの団地の置かれている環境も一様ではありませんので、地域にあったきめ細かな対応を考えていきます。

板宿商店街の活性化、違法駐輪対策も重要な課題の一つです。
須磨区役所が移転し、板宿地域は区の中心地となっており、にぎわいと人の流れを生み出すことで活性化を図ります。そのため、学生や地域団体の力を活かして、商店街の魅力向上に向けた活動を支援するなど、商店街の自主的活動を支援します。また、商店街から観光・地域情報を発信します。
板宿商店街の違法駐輪は、副市長時代に参加した、婦人会の須磨区総括集会でも取り上げられていました。地域で暮らす皆さんにとって切実な問題の一つであると認識しており、歩行者の通行の妨げとなる違法駐輪対策を強力に進めます。

このほか、地域で子育てを支援する「すまっこサポーター」育成などの子育て施策の推進、歴史や自然を活かしたまちづくり活動の支援など、区の特色ある取り組みを一層進め、須磨区のさらなる魅力向上に取り組んでいきます。

詳しくは、久元きぞう 政策・須磨区 をご覧ください。

 

 


2013年10月16日
から 久元喜造

垂水区の政策

今日は、垂水区の政策について触れてみたいと思います。

垂水区の魅力は、何といっても風光明媚なことです。
瀬戸内海の温暖な気候の美しい海と丘陵地、淡路島につながる明石海峡大橋は神戸を代表する風景の一つです。
また、豊かな水産資源にも恵まれています。そして、塩屋の異人館に代表されるように、古くから住宅地として人気があります。

戦後は急速に住宅団地や宅地の開発が進み、現在も北部の丘陵地で活発にニュータウンや商業施設がつくられています。
今でも、垂水区は新規住宅着工戸数が神戸市内で一番で、依然として憧れの住宅地の一つです。
垂水区はまた、地域のコミュニティ活動が活発な地域や文教地域としても、市内で知られています。

このような垂水区の魅力や良さを保ちながら、活力がありこれからの時代にふさわしい安心、安全なまちへと発展するために、私は住宅団地や古くからの市街地の再生、小さな子どもさんからシニア世代までが活き活きと暮らせる環境の整備、地域の交通問題の解消、そして災害に強いまちづくりに取り組みたいと思っています。

昭和40年代から急速に開発が進んだ区内の住宅団地では、住宅や施設の老朽化が進み、住民の高齢化が進んでいます。住民のみなさんとも知恵を出し合って、住宅施設の再生に取り組んでいきます。
若者にも魅力的なまちづくりを通じて、市内で最も多い空き家などの対策にも取り組む必要があります。

子育て環境については、保育所の待機児童数が市内最多で、学童保育コーナーも過密になっている所があります。
新旧の地区での小学校区割の再編も急務です。早急に対策を講じ、働く世代が安心して子育てができる環境をつくっていきます。

垂水区は、丘陵地が海に迫り坂の多い地形であることと、区の北部が急速に開発されていることから、幹線道路で慢性的に渋滞が発生し、朝夕の通勤通学や高齢者や子育て世代の移動にも不便が生じています。バスの優先運行支援や道路状況の改善を図っていく必要があります。

このほか、細い路地が入り組んだ住宅密集地や駅前の商店街の環境改善や、狭い海沿いの地域の津波対策などを通して、安全・安心なまちづくりを進めていきます。

垂水区が持っている魅力をさらに磨くことにより、将来の世代にわたり垂水区が憧れの場所の一つとして輝き続けるよう、住民の皆さんとともにまちづくりを進めたいと思います。

詳しくは、久元きぞう政策・垂水区  をご覧ください。


2013年10月15日
から 久元喜造

自治体単独での複式簿記の導入は無意味。

街頭活動も3日目に入り、これまで経験したことがない日々が始まりました。
帰宅して、ふと、われに帰ると、実務的感覚が戻ってくるものですから、10月1日のブログ に続いて、財務会計制度について、続けたいと思います。
 9月29日のブログ にも書いてきましたように、複式簿記・発生主義による財務会計制度は、国による統一的な制度改革により導入されるべきです。
そうでなければ、自治体間の財政状況の比較はできません。

ところが、極めて少数ながら、複式簿記・発生主義に財務会計システムを導入する動きがあります。
東京都と大阪府がすでに導入済みで、愛知県がこれらを手本にしながら導入に向けて作業をしています。市レベルでは、町田市が導入済みで、大阪市が近々導入すると聞いています。

私は、総務省自治行政局長のとき、東京都にお邪魔して、日々作業されている方の画面を見せていただき、全体的な説明も聞かせていただきました。しかし、何のためにこんなことをやっているのか、まったく理解できませんでした。
東京都では、通常の財務システムの改修に合わせて、複式簿記の仕訳もできるシステムに全面的に改修を行ったとのことで、職員は、マニュアルどおり淡々と作業をされていました。
しかし、それぞれの局・部、課などで特にメリットとして実感できることはないようで、また、企業のように四半期ごと決算とりまとめを行ったりしているわけでもありません。もっとも、その必要性もないのでしょう。
また、東京都は、複式簿記の仕訳に基づいてセグメント情報(局別決算)を作成し、議会の審議に資する資料として提出しているとのことでした。
これは、単式簿記からも作成が可能です。
東京都の公式説明は、さらに、フローとストックを分ける複式簿記の考え方を全庁的に浸透させることによって、職員の意識を改革することを、効果の一つに挙げておられましたが、その浸透度は、それほど大きくはないようです。

愛知県は、今年度から、試行的に、全庁的に財務会計システムに複式簿記による仕訳を加味したシステムを動かしていると聞いています。
平成23年度、24年度の2年間でシステム改修を行い、全体で4億円から5億円かかったとのことでした。複式簿記による決算は、平成25年度からということですので、来年度公開される予定です。

私には、これらの自治体の取り組みは、壮大な無駄であるようにしか思えません。
神戸市に複式簿記を導入とすれば、やはり、億単位のお金が必要になることでしょう。
そんなお金があるなら、もっとほかに使い道はいくらでもあります。


2013年10月14日
から 久元喜造

菅官房長官・来神

10月5日 の麻生副総理・財務大臣、10月6日 の谷垣法務大臣に続いて、今日は、菅義偉官房長官が来神され、板宿、神戸大丸前で、自民党街頭演説会が行われました。

菅官房長官は、まさに安倍内閣の中枢にあって、内閣の中できわめて重要な役割を果たしておられます。
明日から国会が始まるという非常にお忙しい中、私の応援に駆けつけてくださいました。本当にありがたいことでした。

菅官房長官は、第1次安倍内閣で、総務大臣をされましたが、このとき、私は、選挙部長として、お仕えしました。
その後も、地方自治制度改革について、さまざまな局面でご指導をいただき、困難な法律改正についても、相談に乗っていただきました。
板宿、大丸前での演説では、菅長官は、そのようなご縁にも触れられ、過分のお言葉をいただきました。

同時に、菅官房長官は、地方分権を推進してこられたお立場から、地方自治体がそれぞれの個性を発揮し、知恵をこらして政策を展開していく必要性を強調されました。
「神戸が元気を出して、日本全体の元気につなげていってください」と。

板宿から大丸前までは、街宣車に乗り込んでいただき、手を振っていただきました。道行くみなさんからは、菅官房長官のことに気づいて、手を振り返してくださったり、挨拶をしていただく方も多く、とてもありがたい時間でした。

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心より、御礼を申し上げます。

 

 


2013年10月13日
から 久元喜造

西区の政策

きょうは、神戸市長選挙の告示の日です。
朝からいろいろなことがありました。
きょうの動きは、久元きぞう ウェブサイト をご覧いただければ幸いです。

久元きぞう ウェブサイト では、市内9つの区の政策を、記してみました。
たとえば、西区の政策は、以下をごらんください。

http://hisamoto-kizo.com/policy/ward/nishi.html

西区は、市街地部、自然豊かな田畑が広がる農村部、神戸電鉄粟生線沿線、そして、西神中央、西神南、学園都市などのニュータウンや産業団地など、広大な区域内に多くの特色あるまちの顔があります。
市内最大の人口を抱え、多様な地域特性を持つがゆえに、地域課題も年々複雑化しています。

例えば、住宅分譲が盛んな西神南では、子育て世代を中心に人口流入が続いており、井吹東小学校の生徒数は約1,600人、井吹台中学校の生徒数は約1,080人で、ともに、全国トップです。
子どもの割合が高い西区では、子育て世代が暮らしやすく、子育てしやすいまちづくりが求められています。そのためには、待機児童の解消や、マンションの集会所などを活用した出張の子育てサークル活動の開催支援や、過密な状態にある学童保育コーナーの解消などに取り組む必要があります。

西神中央エリアでは、市役所サービスの向上のため、福祉部門の機能強化をはじめ、行政サービス拠点となる区役所の「分庁舎」を西神中央駅前に整備し、休日・時間外対応が可能な「証明サービスコーナー」も設置したいと考えています。

郊外の農村部には、素晴らしい自然とともに、太山寺などの歴史的資産や、明石川、伊川、櫨谷川などの美しい河川があります。市街地の小中学生の農業体験(ホームステイ等)の受け入れなどを通じて、地域間交流を図り、農村地域への愛着を育むことが出来ればすばらしいと思います。

また、西区産の農・畜産物の消費拡大を目指して、全国ブランド化や地域の直売施設の活動支援にも取り組みます。それとともに、農作物を荒らして大きな損害を出し、ため池の堤防を掘り返すなど住民の安全を脅かすイノシシやアライグマなどの被害も深刻ですから、有害鳥獣対策もしっかりと行う必要があります。

神戸電鉄粟生線については、まずは粟生線の存続と乗客増対策が重要だと考えています。また、高齢者を対象に、神戸電鉄に新たな運賃値下げのための支援策を実施するとともに、バスの便も充実させて高齢者の足の確保を図ります。

このように、豊かな自然と歴史を大切にして、高齢者にも子育て世代にもやさしい西区をつくっていきたいと思います。