久元 喜造ブログ

長田区の政策

きょうは、長田区の政策について触れてみたいと思います。

長田区は、9区で一番面積が小さく、公共交通機関が整った、コンパクトで機能的なまちです。また、人情味にあふれ、人と人の絆やつながり、下町のあたたかさが残る、居心地の良いまちです。

その一方で、阪神・淡路大震災で甚大な被害を受け、区内の産業は衰退し、人口も減少して、商店街や街なかから、賑わいが減ってきたという話も聞いていますし、高齢化も進んでいます。

長田区が直面する課題としては、住民の皆さんの安全で安心な暮らしをどう確保するか、が重要です。
これまで、民生委員の皆さんによる地域見守りや、医師会などと連携した認知症対策などの熱心な取り組みが行われて来ました。区南部の津波、北部の急傾斜地における土砂災害といった自然災害などの被害を最小限にとどめるためには、こういった地域住民のみなさんやNPO、事業者なども入った支え合い、見守りを、もっと強固にすることが重要ではないでしょうか。住民のみなさんの取り組みに対し、しっかりと支援をするとともに、国や県と連携して、必要なインフラを整えていくという役割分担が重要だと思います。

また、賑わいの回復も重要です。賑わいを取り戻すには、まず、地域の中小企業を振興し、地元での雇用を増やす必要があります。地域の企業の雇用が増えれば、帰りに近くの商店街で買い物をする人が増え、一杯やっていく人も出ることによって地域は潤い、活気も出てきます。
それとともに、長田神社周辺や新長田などの商店街の良さを引き出し、ここを核として、子育てや高齢者の見守り、障がい者や生活困窮者などの社会参加、あるいは地域の活性化といった課題を解決する活動を支援することも大事だと思います。そして、地域住民の皆さんと、NPOや民間企業、あるいは学生などとの協働を進めることで、まちづくり活動の新しいスタイルをつくり、新たな雇用や交流を生み出せないでしょうか。

住民の皆さんとともに、区内の各地域の魅力を磨くことで、人の流れを生み出し、賑わいと活気を創りたいと考えています。長田区が安全で安心な、そして人が訪れ、交流し、賑わいのあるまちになる鍵は、長田区らしい「人と人とのつながり」にあると思います。

詳しくは、久元きぞう 政策・長田区 をご覧ください。