久元 喜造ブログ

2022年8月11日
から 久元喜造

平田オリザ『下り坂をそろそろと下る』

劇作家・演出家、平田オリザさんの著書です。 「まことに小さな国が、衰退期をむかえようとしている」という刺激的な一文で始まります。 違和感をつ持つ方もおられると思いますが、我が国が置かれている状況に幻想を抱くことなく、現実 … 続きを読む

2022年8月6日
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楠木新『定年後の居場所』

著者の楠木新さんは、これまでも『定年後』(2018年4月18日のブログ)などの著書を著され、定年後の人生の過ごし方について数多くの提言をされてきました。 今回の著書は「中高年以降に居場所を確保するにはどうすればよいのか」 … 続きを読む

2022年7月3日
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西村友作『数字中国』

著者は、中国で経済金融系トップの国家重点大学・対外経済貿易大学の教授。 中国在住は、通算20年を超えます。 中国政府が国を挙げて進める「数字中国」(デジタル・チャイナ)の姿がリアルに語られます。 冒頭、コロナ対応の初期の … 続きを読む

2022年6月19日
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テット『ANTHRO VISION』

総務省自治行政局で課長をしている友人から教えてもらって読み始めたところ、たいへん面白く、すぐに読了しました。 著者のジリアン・テットは、『フィナンシャル・タイムズ』(FT)の米国版編集委員会委員長を務めるジャーナリストで … 続きを読む

2022年5月21日
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藤田孝典『下流老人』

著者は、生活困窮者支援を行うNPO法人の活動に携わって来られた方です。 長年の実体験をもとに本書を執筆されました。 2015年に刊行され、当時大きな反響を呼んだと承知しています。 本書では「下流老人」を「生活保護基準相当 … 続きを読む

2022年4月27日
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改めて、テレワーク一辺倒で良いのか。

新幹線に乗ると、「政府からお願い」として、テレワークが呼びかけられています。 テレワークが普及すると鉄道事業にはマイナスですから、政府広報に協力している鉄道関係の方々の心境には複雑なものがあるのかもしれません。 コロナと … 続きを読む

2022年4月3日
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張鼓峰事件で勝利したソ連将軍の運命

以前ブログで紹介しました『スターリン』は、知らなかった旧ソ連の実態を教えてくれるとともに、すでに知られている事件や状況について別の観点や視点を提供してくれます。 たとえば、日ソ間の紛争や外交交渉について、旧ソ連で何が起こ … 続きを読む

2022年2月27日
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フレヴニューク『スターリン』

著者のオレーク・V・フレヴニュークは、1959年生まれ、モスクワ大学歴史学部教授です。 ロシア連邦国立文書館に長く勤務し、膨大な文書、資料からスターリンの実像に迫ります。 原注、索引を入れると600頁近い大著。大きな衝撃 … 続きを読む