久元 喜造ブログ

2022年12月5日
から 久元喜造

永濱利廣『日本病』

著者は「日本病」を、「低所得・低物価・低金利・低成長」と定義します。 「日本病」は、今や海外の国々から日本化(Japanification)と呼ばれ、世界の経済学の研究テーマになっているそうです。 その本質は「デフレスパ … 続きを読む

2022年10月1日
から 久元喜造

饗庭 伸『平成都市計画史』

冒頭、著者は、成熟期を迎えた1968年(昭和43年)の都市計画法には「二つの方向への拡大に対する呪い」が仕込まれたと指摘します。 一つは、横方向への呪い―「線引き」と呼ばれる都市と農村の境界線です。 もう一つは、「容積率 … 続きを読む

2022年9月3日
から 久元喜造

松村淳『建築家の解体』

著者は、労働社会学、文化社会学専攻の社会学者です。 建築設計の実務経験があり、二級建築士の資格もお持ちで、従来から建築家を研究対象にして来られました。 前著「職業としての建築家の社会学 建築家として生きる」(晃洋書房;2 … 続きを読む

2022年8月17日
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中北浩爾『日本共産党』

日本共産党は、戦前、戦後を通じ、同じ名称で活動してきた政党です。 日本の近代史を立体的に理解したいという思いから拝読しました。 日本共産党は、1922年7月15日、東京・渋谷の高瀬清の部屋に、堺利彦、山川均ら8名が集まり … 続きを読む

2022年8月11日
から 久元喜造

平田オリザ『下り坂をそろそろと下る』

劇作家・演出家、平田オリザさんの著書です。 「まことに小さな国が、衰退期をむかえようとしている」という刺激的な一文で始まります。 違和感をつ持つ方もおられると思いますが、我が国が置かれている状況に幻想を抱くことなく、現実 … 続きを読む

2022年8月6日
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楠木新『定年後の居場所』

著者の楠木新さんは、これまでも『定年後』(2018年4月18日のブログ)などの著書を著され、定年後の人生の過ごし方について数多くの提言をされてきました。 今回の著書は「中高年以降に居場所を確保するにはどうすればよいのか」 … 続きを読む