単行本や雑誌の論文で目にする過激なタイトルは、著者よりも編集者の意向でつけられることが多いと聞きますが、本書では、それが著者自身の意向であることが「あとがき」に出てきます。 著者が抱くのは、危機感です。 「長期的なスパン … 続きを読む
2023年8月28日
から 久元喜造
2023年8月28日
から 久元喜造
単行本や雑誌の論文で目にする過激なタイトルは、著者よりも編集者の意向でつけられることが多いと聞きますが、本書では、それが著者自身の意向であることが「あとがき」に出てきます。 著者が抱くのは、危機感です。 「長期的なスパン … 続きを読む
2023年8月20日
から 久元喜造
三浦展氏が『ファスト風土化する日本 郊外化とその病理』(洋泉社新書y)を出版されたのは、2004年9月のことでした。 本書の冒頭では、改めてファスト風土化の問題点が以下のように指摘されます。 ・世界の均質化による地域固有 … 続きを読む
2023年8月11日
から 久元喜造
大手前大学メディア交流文化研究所主催のシンポジウムをもとに、論集として再構成されました。 「太平洋戦争終結直後の米軍を主体とした連合国軍の占領という特殊な時期に着目し、住宅接収を始め、占領下日本の都市空間で生起したさまざ … 続きを読む
2023年7月31日
から 久元喜造
だいぶ前のことです。 JR須磨海浜公園駅から須磨海岸に向かって歩いていると、小さな書店がありました。 「自由港書店」です。 中に入ってみると、個性的な本が揃えられていました。 本書が目に入り、購入しました。 しばらく自宅 … 続きを読む
2023年7月12日
から 久元喜造
この小説を読み始めてすぐ、だいぶ前に読んだ 佐野眞一『阿片王・満州の夜と霧』 を思い起こしました。 主人公は、満州を舞台にアヘン密売を取り仕切り、関東軍など軍部に巨額の資金を提供した謎の人物、里見甫(1896 ̵ … 続きを読む
2023年6月6日
から 久元喜造
帯にはこう記されています。 「冒険家で作家のテッソンがバイカル湖畔の小屋で半年を過ごした日記。孤独と内省のなかで人生の豊かさを見つめ直す、現代版『森の生活』」 著者は、本書の中でひたすら自身との哲学的問答を繰り返す訳では … 続きを読む
2023年5月13日
から 久元喜造
「手が届きそうな近い将来」がどんな時代になるのか、議論が展開されます。 政治学者の牧原出先生を中心に、安田洋祐、西田亮介、稲泉連、村井良太、饗庭伸の各氏が論陣を張ります。 政治、経済、メディア、社会学、都市計画など分野横 … 続きを読む
2023年5月1日
から 久元喜造
10年を超えて最高裁判所長官を務めた田中耕太郎の経歴は、実に多彩です。 東京帝国大学法学部を卒業し、内務省に入省しますが、すぐに大学に戻り、助教授・教授として学部、大学全体の運営にも関わりました。 1930年代になると、 … 続きを読む
2023年3月12日
から 久元喜造
ウクライナ情勢は、日々刻々と変化しています。 本書が刊行されたのは、昨年(2022年)10月ですが、ロシアのウクライナ侵攻から1年余りが経った今日において、終戦の気配が見えないという状況は変わっていません。 本書は、我が … 続きを読む
2023年2月26日
から 久元喜造
本書について、著者自身はこう記しています。 「本作は、アイザック・アシモフの『黒後家蜘蛛の会』の形式を、明治期に実在した会に当てはめた」 「したがってアシモフにならい、覚え書きを附すことにした」 こうして、明治時代の終わ … 続きを読む