久元 喜造ブログ

2022年5月21日
から 久元喜造

藤田孝典『下流老人』

著者は、生活困窮者支援を行うNPO法人の活動に携わって来られた方です。 長年の実体験をもとに本書を執筆されました。 2015年に刊行され、当時大きな反響を呼んだと承知しています。 本書では「下流老人」を「生活保護基準相当 … 続きを読む

2022年4月27日
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改めて、テレワーク一辺倒で良いのか。

新幹線に乗ると、「政府からお願い」として、テレワークが呼びかけられています。 テレワークが普及すると鉄道事業にはマイナスですから、政府広報に協力している鉄道関係の方々の心境には複雑なものがあるのかもしれません。 コロナと … 続きを読む

2022年4月3日
から 久元喜造

張鼓峰事件で勝利したソ連将軍の運命

以前ブログで紹介しました『スターリン』は、知らなかった旧ソ連の実態を教えてくれるとともに、すでに知られている事件や状況について別の観点や視点を提供してくれます。 たとえば、日ソ間の紛争や外交交渉について、旧ソ連で何が起こ … 続きを読む

2022年2月27日
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フレヴニューク『スターリン』

著者のオレーク・V・フレヴニュークは、1959年生まれ、モスクワ大学歴史学部教授です。 ロシア連邦国立文書館に長く勤務し、膨大な文書、資料からスターリンの実像に迫ります。 原注、索引を入れると600頁近い大著。大きな衝撃 … 続きを読む

2022年1月23日
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ローリー・サザーランド『欲望の錬金術』

昨年読みましたが、ようやく感想を記すことができました。 著者は、世界的な広告会社オグルヴィUKの副会長。 コミュニケーション業界の専門機関である英国広告代理店協会の会長も務めました。 人の欲望や行動をかきたてるものは何な … 続きを読む

2021年11月14日
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ハンセン『スマホ脳』

スマホが出現してから、私たちの生活は一変し、人間の行動形態や思考方法に大きな影響を与えています。 著者は、このスマホが人間には必ずしも適合しないと主張します。 なぜなら人間の身体や脳は、気が遠くなるほどの年月をかけて進化 … 続きを読む

2021年10月2日
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月間「大阪人」

総務省にいたとき、大阪市の東京事務所の方が毎号を届けてくださいました。 この雑誌は、大阪市の外郭団体が発行していましたが、2011年度に廃刊となったようです。 いただいた「大阪人」の何十冊かは自宅に持ち帰り、神戸に持って … 続きを読む

2021年9月23日
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澤章『ハダカの東京都庁』

帯には「元幹部が”女帝”のタブーを明かす」とありますが、内容の大部分は、東京都庁の実態です。 著者は、都庁の人事課長、知事本局計画調整部長、選挙管理委員会事務局長などを歴任した人物。 豊洲の中央卸売市場移転問題のさ中には … 続きを読む

2021年9月12日
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山内マリコ『選んだ孤独はよい孤独』

この本を読んだのは、「孤独」が国や自治体の政策テーマに挙げられ始めた頃でした。 神戸市も今年の4月、こども家庭局に担当局長を新設するとともに、福祉局・健康局・こども家庭局の3局で構成するプロジェクトチームを設置し、この問 … 続きを読む

2021年8月15日
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道尾秀介『風神の手』

四編から成る連作小説です。 ある種の嘘や偶然の出来事が次の世代に引き継がれ、思いもかけぬ展開を遂げていきます。 物語はミステリー風に展開していきますが、全体を通して読むと、何十年にもわたる大河小説のように感じられました。 … 続きを読む