久元 喜造ブログ

2024年3月9日
から 久元喜造

水谷竹秀『国際ロマンス詐欺』

SNSやマッチングアプリで恋愛感情を抱かせ、金銭を騙し取る「国際ロマンス詐欺」。 被害の急増が報じられています。 本書は、その赤裸々なルポルタージュです。 2023年9月号のWedge で、紹介記事を読みました。 日本や … 続きを読む

2024年3月4日
から 久元喜造

キューバリブレを飲みました。

昨年読み終えた小説『未必のマクベス』には、キューバリブレがよく出てきます。 小説の冒頭、バンコクから香港に向かう機内。 主人公の中井優一は客室乗務員を呼び、ダイエット・コークとラムのロックを注文し、氷の先を指で押さえてス … 続きを読む

2024年2月21日
から 久元喜造

早瀬耕『未必のマクベス』

少し久しぶりに、昨年暮れに読んだ読書の感想を書きます。 600頁を超える大作です。 タイトルにあるように、シェークスピアの戯曲「マクベス」に沿ってストーリーは展開します。 IT企業の敏腕社員である主人公の中井優一、同僚の … 続きを読む

2023年12月28日
から 久元喜造

雨宮寛二『世界のDXはどこまで進んでいるか』

「基礎編」「戦略編」「事例編」の三編で構成されています。 「基礎編」では、単純にアナログをデジタルに置き換える「デジタイゼーション」、特定の業務プロセスをデジタル化する「デジタライゼーション」、企業組織全体をデジタル化す … 続きを読む

2023年12月10日
から 久元喜造

『街とその不確かな壁』

村上春樹さんの作品を久しぶりに読みました。 読み始めて思い起こしたのが、チェコの作家、アイヴァスの『もうひとつの街』でした。(2019年11月24日のブログ) いま住んでいる街とは別の街が存在しており、図書館が重要な役割 … 続きを読む

2023年11月11日
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書評『暗闇の効用』

10月14日(土)の朝日新聞書評欄を開くと、文字と背景の色が入れ替わった欄に目が行きました。 背景が黒で、文字が白なので、当然ながらとても目立ちます。 取り上げられていたのは、ヨハン・エクレフ著『暗闇の効用』。 評者は、 … 続きを読む

2023年10月9日
から 久元喜造

『「池の水」抜くのは誰のため?』

著者は、本書の刊行当時、東京本社科学医療部に所属する朝日新聞記者です。 タイトルは、テレビ東京の「緊急SOS!池の水をぜんぶ抜く大作戦」から取られています。 最近はテレビ大阪であまり放映されていませんが、私もよくこの番組 … 続きを読む

2023年10月3日
から 久元喜造

國分功一郎『スピノザ』

スピノザ(1632-77)の哲学の一端に触れたいと思い、本書を紐解きました。 著者は独特のアプローチでスピノザの哲学を読者に提示していきます。 副題は「読む人の肖像」。 先人の著作を読み、悩み、考えながら、自らの哲学を形 … 続きを読む

2023年9月16日
から 久元喜造

前田啓介『昭和の参謀』

著者は執筆当時、読売新聞東京本社文化部の現役記者。 本書も記者らしい取材記から始まります。 2019年に行われた取材の相手は、東部ニューギニア戦線を戦った元第18軍参謀、堀江正夫でした。 当時104歳の堀江は、2時間以上 … 続きを読む