久元 喜造ブログ

2018年4月15日
から 久元喜造

井上寿一『戦争調査会』

1945年10月30日、政府は「敗戦の原因及実相調査の件」を閣議決定しました。 当時の総理大臣は、外交官出身の幣原喜重郎。 幣原総理の強い決意の下に設置されたのが「戦争調査会」でした。 総裁の人選は難航し、幣原総理が自ら … 続きを読む

2018年3月18日
から 久元喜造

「民主主義って本当に最良のルールなのか、世界をまわって考えた」

本書は、2011年12月から2013年2月まで、朝日新聞に連載されたシリーズ「カオスの深淵」をまとめたものです。 シリーズの問題意識は、「ひょっとして、民主主義や市場や選挙などが、うまく機能しなくなっているのではない」か … 続きを読む

2018年2月24日
から 久元喜造

憲法に選挙制度の基本規定は必要だ。

自民党の選挙制度に関する改憲案が批判にさらされているようです。 国民的な議論が求められる重要テーマですが、私見ながら、自民党の改憲案はもっともな内容を含んでいると感じます。 憲法は、「選挙区、投票の方法その他両議院の議員 … 続きを読む

2018年2月18日
から 久元喜造

池上永一『ヒストリア』

壮大なスケールのファンタジーで、わくわくしながら読みました。 1945年3月23日、沖縄本島の戦場で物語は始まります。 米軍は沖縄に殺到し、主人公の知花煉は家族を失い、魂(マブイ)までも落としてしまいます。 生き残った彼 … 続きを読む

2018年2月3日
から 久元喜造

報道機関は取材を大切にしてほしい。

貴乃花親方など新聞、テレビの報道に接し、感じていることを少し記したいと思います。 長い間、報道の原点は、記者による取材でした。 記者のみなさんが、国内外の支局などで丹念に行った取材をもとに報道が行われてきました。 有力な … 続きを読む

2018年1月28日
から 久元喜造

瀧井一博『伊藤博文 知の政治家』

著者は「あとがき」の中でこう記しています。 「歴史好きの人ならば、・・・真っ先に”遊び人”ということが思い浮かぶだろう。確かに彼は醜聞の多い政治家である。”知”ではなく、”痴”だろう、との声が聞こえてくる気がする」 私も … 続きを読む

2018年1月6日
から 久元喜造

全く違うジャンルの本なのに・・・

年末年始は、2冊の本を並行して読みました。 1冊は、瀧井一博『伊藤博文 知の政治家』。 県政150年、明治維新150年の今年、初代兵庫県知事を務めた明治の元勲の実像に改めて近づきたいと思ったのです。 もう一冊は、池上永一 … 続きを読む