久元 喜造ブログ

2019年9月22日
から 久元喜造

加藤陽子『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』

女性東大教授の著者が、男子高校で行った5日間の講義が下敷きになっています。 講義と言っても一方的なものではなく、高校生たちとやりとりが活発に行われ、その質問のレベルが高いことに驚かされました。 日本人はなぜ戦争への道を選 … 続きを読む

2019年8月17日
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高村薫『四人組がいた。』

市町村合併で市に編入された、山奥の旧村が舞台。 旧バス道沿いの郵便局兼集会所に集まり、一日中、茶飲み話に耽る四人の高齢者が主人公です。 元村長と元助役、郵便局長、そしてキクエ小母さん。 ゆったりとした、退屈な時間が流れて … 続きを読む

2019年6月29日
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牧原出『崩れる政治を立て直す』

振り返れば、もう何十年もの間、行政組織、公務員制度、さらには政官関係について、改革が繰り返されてきたように思います。 牧原出教授は、「いつ頃からか、こうした改革を抱え込むことが重苦しくなってきたように見える」と観察されま … 続きを読む

2019年4月7日
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湊かなえ『ユートピア』

物語の舞台は、太平洋を望む、人口約7,000人の港町、鼻崎町です。 近隣の大きな市に吸収合併されることなく、町として独立できているのは、日本有数の食品加工会社の国内最大工場があるからでした。 岬に向かう途中には、どの区画 … 続きを読む

2019年3月8日
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女性候補者へのセクハラを許すな!

4月の統一地方選挙が近づいてきました。 地方議会議員、首長の選挙に挑戦する候補者におかれては、選挙の告示を控え、正念場を迎えておられることと存じます。 昨年は、「政治分野における男女共同参画推進法」が成立しました。 女性 … 続きを読む

2019年1月26日
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中村文則『教団X』

「教団X」。 不気味なタイトルに惹かれて、書店で手に取りました。 文庫で600頁近い大著です。 そして、ずっしりと重いものをたっぷり含んだフィクションです。 物語の進行はかなり手が込んでいます。 ストーリー自体はさほど複 … 続きを読む