久元 喜造ブログ

「職員部」は廃止します。


先日の記者会見で、某市長の「暴言」に関連して、職員にどう接しているかについて訊かれました。
私は、職員を怒鳴ることはありませんが、市役所にお世話になるようになってから、そうなってしまったことが1回だけあります。
それは、人事当局の身勝手 に対してでした。

もう4年近く前のことです。
6月半ば、梅雨の蒸し暑い日が続いていました。
秘書から、明日は、背広、ワイシャツ、ネクタイを持ってきてください、と言われました。
職員証の写真撮影があるとのことでした。
言われるとおりにしましたが、さすがに切れました。(2015年6月23日のブログ
どうして夏に、冬の格好で写真を撮らせるのか。
背広を着ている季節に撮影すればよいだけのことです。
人事当局の身勝手な指示のために、私だけではなく、何千人という職員が、ラッシュ時に余計な荷物を持って来ることになるのです。

人事当局は、職員が気持ちよく、能率的に仕事ができる環境を用意していく使命を持っています。
職員のことなど眼中になく、無用の負担と苦痛を強いる人事当局・・・
これほど周りへの配慮を欠き、自分たちのことしか考えない人事当局は見たことがありませんでした。

その後、人事当局と私は、「市役所改革」のためにさまざまな議論を重ねました。
少しずつ前向きの議論ができるようになる一方、今から思えば、苦渋に満ちた表情で下を向く幹部もいたように思います。
何かに怯えていたのでしょう。

そして、ヤミ専従問題が発覚しました。
労使癒着の舞台となり、さまざまな弊害を生んできた「職員部」は、今月末をもって廃止します。
神戸市役所は新たな体制のもと、明るく、開かれた職場づくりに取り組んでいきます。