久元 喜造ブログ

女性候補者へのセクハラを許すな!


4月の統一地方選挙が近づいてきました。
地方議会議員、首長の選挙に挑戦する候補者におかれては、選挙の告示を控え、正念場を迎えておられることと存じます。
昨年は、「政治分野における男女共同参画推進法」が成立しました。
女性であれ、男性であれ、どの候補者に投票するかは、個々の有権者の判断ですが、全体として、女性の政治家が増えることが期待される選挙だと思います。

女性の政治進出を考える上で、避けて通れない課題が、女性候補者に対するセクハラだと思います。
想い起すのは、昨年の5月、クロスメディアイベント「078」の一環として開催されたシンポジウムにおける、野田聖子 総務大臣(当時)の発言です。
野田聖子大臣の発言は、かなり衝撃的でした。

野田先生は、32歳で衆議院議員に当選されましたが、その前の選挙では落選。
シンポジウムでは、当時のことを振り返られ、こうおっしゃいました。
29歳から32歳までの日々は、毎日がセクハラでした
その後の発言を文字にするには躊躇を覚えるほど、セクハラの実態はすさまじかったようです。

もちろん時代は変わっていますが、選挙の候補者が支持者との関係で弱い存在だという現実は同じです。
候補者は、少々のことは我慢しなければ選挙に勝ち抜いていくことはできません。
しかし、そのことを理由として、女性候補者がセクハラに耐え抜かなければならない現実があるとするなら、女性の政治進出は大きな制約を受けるはずです。
優越的な立場を利用して、女性に卑劣な行為をすることは、断じて許されるべきではありません。
セクハラは許されない―このことは、政治の世界においても変わるものではないと信じます。