2013年6月7日、私は秋に予定されていた市長選挙への立候補を表明し、政策を発表しました。
柱の一つが「本物の市政改革」でした。
街頭では、とくに、開かれた市役所にすることをお約束しました。
「窓を大きく開け放ち、外の空気を市役所に取り入れ、生き生きとした職場を創り上げていきます」と申し上げました。
あれから5年余りの歳月が流れ、私の任期は2期目に入りました。
「開かれた市役所」は実現したでしょうか。
確かに、ICT、公聴、国際交流、デザインなどさまざまな分野で民間人材を登用し、兵庫県との人事交流もスタートさせ、民間企業への研修派遣も軌道に乗りました。
しかし、職員のみなさんの意識がまったく変わっていないとすれば、「本物の市政改革」など望むべくもありません。
幸い、職員の中には、進んで街に出て、民間企業、学界、市民のみなさんと積極的に意見交換し、新しい分野の施策に果敢にチャレンジする動きが出てきています。
その一方で、ひたすら役所の中に閉じこもり、市役所コミュニティの中の平安を守ることにのみ汲々とする空気がいまなお支配的であるならば、とても残念です。
世間の常識が通用しない閉鎖的な体質が温存されているならば、それはとても悲しいことです。
私は、市役所職員としての経験がなく、職場の生の雰囲気を皮膚感覚として感じることができていません。
もし、現状に疑問を感じるみなさんがいるのであれば、どのようにして現状を打破していくのかについて、開かれた形で堂々と議論を行い、改革の方向性を提言してほしいと願います。
もちろん、トップとしての私の責任が大きいことは言うまでもありません。