きのうの夜は、社会福祉協議会の若手職員のみなさんと意見交換を行いました。
社会福祉協議会の組織や活動内容は、自治体によって少しずつ異なっています。神戸には、地域単位の組織はなく、各区の社協が、活動の拠点となっています。2時間近くの意見交換を通じ、社協のみなさんが、地域福祉と真正面から向き合い、ひとつひとつの問題の解決に取り組んでおられることがよくわかりました。
いわゆる「ゴミ屋敷」の問題も取り上げられました。
市役所で聞いたときは、神戸には基本的に「ゴミ屋敷」は存在しない、とのことでしたが、東灘区だけでも32カ所の「ゴミ屋敷」があることが報告されました。
居住者から何の申し出もないのに立ち入るわけにはいかないので、同居していない居住者の家族や自治会の方といっしょに、粘り強く説得を行い、解決が図られたとのことでした。
人間関係の希薄化に伴い、独居の高齢者の方の安否確認、見守りは、ますます大きな問題となっているようです。
また、地域の中で孤立している母子家庭も増えているようで、相談体制の充実が望まれます。
神戸市には、児童館が130あり、児童館がない他市在住の職員の方からは、児童館の存在を高く評価する声がありました。学校における放課後の活動などとの関係が浮上しているようで、関係者の間でのさらなる意見の調整が求められているように感じました。
スーパーが閉店して、介護サービスの利用が増えた事例もあったそうです。そこで、スーパーの後に出来たコンビニの経営者とかけあい、高齢者が望む野菜などの商品を取りそろえてもらうようにしたとのことでした。
買い物難民の問題を、商工行政の中に押し込めるのではなく、トータルに地域で福祉の観点を入れながら解決していくことの必要性を痛感しました。
このほか、マンションにおける地域活動のあり方、障害者の工賃アップへの課題など、さまざまな意見をいただきました。
市役所の予算が、それぞれの目的や組織に応じ縦割りで、使いにくいという指摘もいただきました。
この辺は、実態を見た上で、改善の余地がありそうです。