神戸市役所で働き始めた5年ほど前のことです。
市役所も含め、神戸市内の公共トイレに和式が多いことに気づき、ある幹部に話したところ、
「神戸市民は、和式が好きなんですわ」
という答えが返ってきたことがありました。
しばらくして、どうもこの答えは市民感覚からずれているのではないかと考え、トイレの洋式化に舵を切ることにしました。
それなりに進んではいるのですが、さらに加速させたいと考え、今市会で議決をいただいた2月補正予算を中心に、トイレの改善策を講じることにしました。
市の施設全体で、887基を洋式化し、47基を増設、さらに文化・観光施設において、164基の温水洗浄便座を設置します。
まず大事なのは、小中学校のトイレの洋式化です。
2月補正予算では、市立小中学校において604基の洋式化を進め、洋式化率も約49%から約54%まで引き上げます。
平成33年度までに洋式化を完了させます。
少数ながら和式便器を希望する児童・生徒もいることから、洋式化率の目標は約70%にしています。
次に公園のトイレについては、2月補正予算で129基の洋式化を行うとともに、平成30年度に「公園トイレチェンジアクションプラン」を策定し、平成32年度までに公園全体で洋式化率約70%をめざします。
また、年間50万人のみなさんにご利用いただいている 神戸文化ホール (上の写真)では、しばしば女性用トイレの前に長蛇の列ができています。
そこで、女性用トイレを61基から106基に45基増設するとともに、洋式化率も、約75%から約93%まで引き上げます。
トイレのきれいなまちをめざし、改善・充実を進めます。