久元 喜造ブログ

NHKは、取材方法について説明して下さい。

きょうの夜は、公務も政務も入っていなかったので、NHKスペシャル「調査報告 STAP細胞  不正の深層」を見ました。
この問題の舞台は、神戸のポートアイランドにある  理化学研究所発生・再生科学総合研究センター  です。同センターは、神戸市が推進する医療産業都市構想の拠点でもあり、興味深く拝見しました。
医療産業都市構想に長く関わってきた、三木孝神戸市保健福祉局長のインタビューも放映されていました。

私はかねてより、7月11日のブログ  でも書きましたように、小保方さんに関する報道の過熱ぶりには、疑問を呈してきました。理化学研究所において、静かな研究環境が確保されるように願ってきました。
ところが、小保方さんに関する報道はエスカレートするばかりで、NHKもその過熱報道の片棒をかついできました。さらに今回、複数の報道によれば、NHKは、今日の番組放映のために小保方さんを追いかけ回し、けがまでさせたとされており、開いた口がふさがりません。

言うまでもないことですが、 報道の内容は、取材の正当性によって担保されます。不適正な取材方法に基づき制作された番組は、その信憑性に疑問が生じ得ます。
きょうのNHKスペシャルは、海外での取材を含め、相当の労力を費やして制作されたことと拝察します。優秀な記者、番組制作スタッフが多数関わって制作されたことでしょう。
それだけに、ここのところ報道されている小保方さんへの取材方法が正当だったのか、真相を明らかにすべきです。
NHKは、 佐村河内守問題 でも、BPOの審理の対象とされるなど、番組内容の信憑性に対する疑問が高まっています。
今回の小保方さんに対する取材の真相についても、早急にその詳細を明らかにすべきだと考えます。
同時に、STAP細胞問題に関する疑問は、理化学研究所自身により、責任を持って解明されることを期待します。