久元 喜造ブログ

ついにBPOが乗り出した。-佐村河内問題⑤

放送・倫理番組向上機構(BPO)  という団体があります。
NHKと民放が設立した団体で、放送への苦情や放送倫理の問題に対応する第三者機関です。
BPOの中に設けられた 放送倫理検証委員会 は、問題があると指摘された番組について、取材・制作のあり方や番組内容を調査し、放送倫理上の問題の有無を審議・審理してその結果を公表する任務を有しています。

この 放送倫理検証委員会 が、7月11日、これまでこのブログでも取り上げてきた佐村河内守氏に関する、次の7番組の審理入りを決めました。

・TBSテレビ『NEWS23』「音をなくした作曲家 その”闇”と”旋律”」(2008年9月15日)
・テレビ新広島『いま、ヒロシマが聴こえる・・・』(2009年8月6日、7日)
・テレビ朝日『ワイド!スクランブル』「被爆二世・全聾の天才作曲家」(2010年8月11日)
・NHK総合『情報LIVE ただイマ!』「奇跡の作曲家」(2012年11月9日)
・NHK総合『NHKスペシャル』「魂の旋律~音を失った作曲家~」(2013年3月31日)
・TBSテレビ『中居正広の金曜日のスマたちへ』「音を失った作曲家 佐村河内守の音楽人生とは」(2013年4月26日)
・日本テレビ『news every.』「被災地への鎮魂 作曲家・佐村河内守」(2013年6月13日)

同委員会の川端和治委員長は「各局がそろって間違えたのは重大」と述べられたそうですが、こんなに多くもの放送局と放送関係者が、インチキ詐欺師に騙され、その宣伝に荷担した構造や背景は何だったのか、是非、徹底的に明らかにしてほしいと思います。
とりわけ、公共放送であるNHKは、5月31日のブログ  でも触れましたように、おざなりな記者発表でお茶を濁し続けてきました。
NHKに 自浄能力がない以上、BPOの真相究明に期待したいと思います。