1月29日のブログ でも書きましたように、私は、市内の有害鳥獣による被害はもはや見過ごすことができない段階に来ており、市役所内から少々反発があっても、断固とした対応をとらなければならないと考えてきました。
平成26年度予算では、担当の農政部の努力により、狩猟免許の取得費用に対する助成、捕獲期間の捕獲謝礼金の引き上げなどの措置を講じましたが、被害の拡大は続いています。
とくに、中央区、灘区、東灘区の市街地で、イノシシによる人身被害が発生していることは深刻に受け止めなければなりません。6月には、中央区で一日に4人が負傷し、東灘区では、4日連続で住民が襲われています。
そこで、神戸市としては、警備員によるパトロールを大幅に強化するとともに、山中に監視カメラを設置してイノシシの生態や動向を調査分析することとし、6月26日に、岡口憲義副市長が記者会見して、その方針と内容を発表しました。
このようにイノシシが市街地に出没するようになった大きな原因が、人による餌付けです。イノシシが可愛いからという理由でしょうか、イノシシに餌をやる市民がいるのです。
安易に餌にありつける味を覚えたイノシシは、次に、ゴミをあさるようになります。こうして、イノシシが街の中をうろつくようになると、住民との遭遇の機会も増え、人身被害が起きる可能性が高くなることは必然です。
人間の勝手な行為で、人間と野生動物の生活領域が乱されるのは、動物にとっても迷惑なことでしょう。
神戸市は、条例で餌付けを禁止していますが、これが守られないとなると、悪質な違反行為を行う市民の氏名の公表など、さらなる対応を行っていかなければなりません。
イノシシへの餌付けは、絶対にやめてください。