山と海がある神戸の市街地には、たくさんの坂道があります。
神戸は坂の街であり、神戸市民は「坂の民」という動画もあります。
神戸の玄関口、JR三ノ宮駅、阪急神戸三宮駅、地下鉄西神山手線・三宮駅を出て、ほんの少し北に歩くと、北野坂に出ます。
中心駅のすぐ近くから坂が始まり、急な坂が山の麓まで一直線に続いている大都市は、ほとんどないと思います。
北野坂の沿道には、ステーキ、中華、鉄板焼き、居酒屋などさまざまな飲食店がたくさんあります。
坂の上からは、神戸市庁舎も望むことができます。
住宅街にある坂で、神戸市民によく知られているのが、通称「地獄坂」です。
阪急王子公園駅から北西方向に歩くと、坂道が始まります。
少しずつ急になり、市バス2系統が走っている道路を超えると、さらに勾配は大きくなり、県立神戸高校の正門が見えてきます。
はるかに神戸の市街地、そして海を臨むことができます。
神戸高校に通ったみなさんは、卒業後もこの風景を折に触れて思い起こしておられることでしょう。
神戸らしい、素晴らしい眺望です。
神戸市の西部で海まで一直線に伸びている坂は、垂水区の愛徳坂です。
愛徳学園中学校・高等学校のすぐ横の坂道です。
閑静な住宅街を通る坂道で、坂の上からは明石海峡が見渡せます。
神戸には、細い路地も多く、くねくねと細い坂道が至るところにあります。
須磨区の「たぬき坂」もその一つで、山陽電鉄・須磨駅の下の歩行者用トンネルを抜けたところから北西に伸びる狭い坂道です。
坂道は神戸の魅力の一つですが、できるだけ上り下りの負担を少なくするため、神戸市では、ベンチや手すりの設置を進めるほか、木陰をつくる取り組みも進めていきます。