「奥須磨にトンボを育てる会」設立20周年パーティーが、昨日、須磨区の北須磨団地自治会館であり、出席させていただきました。
河合信彦会長から、20年にわたる活動の紹介がありました。
トンボが生息できる環境の保護のほか、カワバタモロコの生息状況の調査、ホタルの調査と保護、アメリカザリガニの駆除活動など幅広い活動に取り組んでこられました。
懇親会では、じっさいに環境保護活動に携わっておられるみなさんから、いろいろとお話を聞かせていただきました。
もうだいぶ前から、アメリカ原産のアカミミガメが増え続け、日本の池や川でふつうに見られるカメと言えば、アカミミガメになってしまいました。
カメの生態に詳しい方から、アメリカのアカミミガメの生息環境では、ワニが頂点にいて、ワニなどの大型肉食動物がいる中で生き抜いてきたアカミミガメには、たくましい生命力が宿っているというお話をお聞きし、納得しました。
そんな過酷な環境の中で生き抜いてきた動物が、まったく環境が異なるやさしい日本の里山に入ってきたら、在来の固有種のカメが駆逐されていくのは当然のことです。
在来種のクサガメの保護活動についても紹介がありましたが、クサガメのほか、神戸市内でも絶滅が危惧されているイシガメの保護も、何とか進めていきたいものです。
6月20日のブログ でも触れましたが、私の少年時代、神戸の里山にはイシガメがふつうに暮らしていました。
さまざまな生物が暮らしていける環境は、多様で豊かな世界です。
外来種が固有種を駆逐し、外来種だけしか見られない環境は、ひといろの貧しい世界です。
多様な生物が息づく環境の価値をあらためてかみしめ、市民と行政が手を携えながら、前を向いて進んでいきたいと念じながら、会場をあとにしました。