元日に放映された、サンテレビ新春恒例の座談会に出席しました。
今年は、例年のような座談会形式ではなく、齋藤元彦 兵庫県知事、川崎博也 神戸商工会議所会頭、高梨柳太郎 神戸新聞社長、そして私への個別インタビューとして行われました。
震災から30年を迎えました。
あの大地震は、ほとんどの神戸市民にとっても、また行政にとっても、予期せぬ大災害でした。
この30年間の神戸市政は、あのようなことは絶対にあってはならないという決意で、災害に強い街づくりに取り組んできたと思います。
20年の歳月をかけて大容量送水管を建設し、遠隔操作で水門などを開閉できる防潮堤を整備し、ポンプ場を整備して下水管により市街地を浸水から守る施設を整備するなどの努力を重ねてきました。
震災時に内外から受けた支援に感謝の気持ちを抱きながら、東日本大震災などの被災地に数多くの職員を派遣して支援活動を行い、震災時の経験を活かすとともに、被災地支援で得られた知識や経験を継承し、組織全体で共有する取り組みも進めてきました。
能登半島地震被災地支援で得られた技術や気づきを、発災時の初動対応、避難所運営のあり方などに活かすべく、災害対策の総点検を行っていきます。
都市の発展は、強靭な都市基盤の上にはじめて成り立つと信じます。
今後とも、神戸市のこれまでの歩みと先人の想いを受け継ぎながら、ハード・ソフト両面にわたる災害対応力の強化を図ります。
神戸空港は、今年4月に国際空港となり、神戸はかつての神戸とは異なる、新しい時代の国際都市への可能性を手にしています。
神戸の持つ力を最大限に開花させることができるよう、今年も全力を尽くします。