久元 喜造ブログ

熱中症にも最大限の注意を。


昨日の7月31日、大阪管区気象台は「近畿地方が梅雨明けしたとみられる」と発表しました。
さっそく、今日の土曜日は、神戸もたいへん暑い一日となりました。
本格的な真夏の到来に伴い心配されるのが、熱中症です。
熱中症にかかり重症になると、命の危険に関わることもあります。

とくに今年は、新型コロナウイルス感染症対策で、外出時などにはマスクを着用することが多いと思います。
たいへん難しい課題ですが、感染に注意しながら、熱中症にかからないようにする必要があります。
マスクを着けていると、熱が体から放出されにくくなり、体温が上昇する傾向が出てきます。
のどの渇きを感じにくくなり、脱水状態になる可能性が出てきます。
そこで、感染症対策が必要ではない場合には、マスクを外していただければと思います。
屋内でも屋外でも、他の人と2m以上の距離を取ることができれば、マスクを外していただきたいと思います。
子どもたちに対しては、登校時・下校時、友だちと距離を取るように注意しながら、マスクを外すように教えてほしいと思います。

熱中症患者が増加すると、新型コロナウイルス感染症への対応に支障が出るおそれがあります。
熱中症と新型コロナウイルス感染症は、重症化すると呼吸状態の悪化や意識低下が見られることがあり、症状が似ているため、医療機関では防護服を着用するなど診療に際して新型コロナ対応が必要となります。
熱中症の救急搬送が増え、入院される方が増加すると、新型コロナウイルス感染症のための病床の確保にも支障が生じる可能性が出てきます。
このような観点からも、熱中症にかからないよう、一人ひとりが注意していただきたいと思います。