久元 喜造ブログ

日常との折り合いをどうつけるのか。


神戸市内では、今日現在21例の感染症患者が報告されています。
病院で、PCR検査、救急、学童保育の現場で、福祉施設などあらゆる場所で、多くのみなさんが感染拡大防止のために懸命の努力を続けてくださっています。
市民のみなさんも、学校の休校などの対応に理解を示してくださり、この危機を乗り越えるために行動していただいています。
そのおかげで、何とか感染の拡大を防ぐことができています。

市内では小規模なクラスターが発生しており、クラスターが次のクラスターを生みださないようにすることが不可欠です。
神戸には、感染症指定病院である中央市民病院をはじめ、多くの病院・医療機関があり、今回の肺炎治療に対しても高水準の医療サービスを提供することができています。
重症化した患者に対し、適切な医療を提供することが求められます。
神戸の医療の力を結集し、最善の医療提供体制を確保します。

私たちは、いま見えない敵と闘っています。
これからどうなるのか、正確に先を見通すことができる人はいないと思います。
闘いは短期間では終息しないかもしれません。
このような状況の中で、多くの人々が過度に行動を委縮させることは、私たちの平穏な日常を損ない、経済活動を長期にわたって停滞させるおそれがあります。
そうならないようにするために、感染拡大防止を最優先にしながら対応することが必要です。
今日からは、図書館、博物館・美術館を、制約はありますが、開館することにしました。
子どもたちの居場所づくりへの支援も広がっています。
感染の拡大防止と日常の暮らしとの間でどう折り合いをつけるのか、感染のフェーズに応じた賢明な判断と行動が求められています。