久元 喜造ブログ

教員間いじめの根絶を。


昨年秋に発覚した市内小学校の教員間いじめ事件に関する神戸市教育委員会の調査委員会の報告書がとりまとめられ、昨日公表されました。
これまで報じられてきた教員間のいじめの実態やその背景がかなり明らかになりました。
衝撃を受けるのは、加害教員たちが行った行為の数々です。
125項目ものおぞましい行為が列記されており、それらの異常さ、陰湿さ、残忍さに言葉を失います。
前々校長、前校長の行動も健全な社会常識からかけ離れています。

今後どうすればよいのか。
理解できないのは、朝日新聞などに登場する学者の見解です。
「学校を責めるだけでは解決しない。社会全体で再発防止を考えるべきだ」と。
問題の所在や責任をあいまいにすることは許されません。
今回の事件が起きたのは社会のせいだとでも仰るのでしょうか。

いま、誰が何をすべきなのか。
まず教育委員会には、このようなおぞましい行為に及んだ加害教員に対して厳正な処分を行うことを求めます。
また前々校長などの責任も問われるべきです。
この事件の後に教員のみなさんに対して行ったアンケートでは、約1600人もの教員がハラスメントを受けたことがあると答えています。
これらの実態も調べ、明らかにするとともに、万全の再発防止策を講じるべきです。
子どもたちのために苦労している教員のみなさんが、こんなつらい目に遭うことがないようにしなければなりません。
教育委員会、学校現場におけるマネジメントのあり方については、事件の後、公開で総合教育会議を開催し、議論してきました。
教委による処分が行われた後、しかるべき時期に同会議を開催し、教育現場の再生に向けた方向性を確認したいと考えています。