季節外れの話題で恐縮ですが、近年の夏の高温は異常です。
海に面し、冬は温暖で、夏は京都などに比べて比較的過ごしやすいとされてきた神戸でも、今年は炎暑の日々が続きました。
神戸市では、打ち水の呼びかけやミストの設置などを行いましたが、もっと抜本的な対応が考えられないのでしょうか。
12月18日、「異常高温対策ワークショップ」を開催しました。
講師は、日本工業大学建築学部の三坂育正教授、神戸大学大学院の竹林英樹准教授、神戸大学の森山正和名誉教授。
コーディネーターは、神戸大学学術・産業イノベーション本部の鶴田宏樹准教授が務められました。
私も最初から最後まで拝聴しましたが、大変興味深い内容でした。
樹冠・藤棚による緑陰、壁面緑化、人工日除け、屋根散水、保水性ブロック塗装、遮熱舗装、水盤などの水景施設、外構への散水、光触媒を塗布した親水性のルーバー(クールルーバー)、冷却ルーバー、冷却ベンチ、ファン付き微細ミストなどなど。
さまざまな試みがすでになされてことがわかりました。
これら一つひとつの効果は小さくても、組み合わせたり、複合化させることによって効果を発揮させることも考えられます。
また、雁木(がんぎ)や融雪パイプなど雪対策で使われている設備が異常高温対策としても効果を発揮する可能性があるとのご指摘も、雪国暮らしの経験のある私には興味深かったです。
参加した本市の技術職員のみなさんも積極的に発言し、具体的な事例を交えて有意義な議論が行われました。
たまたまこの日の午前中に発表した名谷、垂水、西神中央の駅前再整備にも、異常高温対策を盛り込むことができないか、庁内で議論を進めていきたいと感じました。