前向きの政策展開につながる説明を聞き、率直に議論する時間は、楽しいひとときです。
先日、有用な新技術を集約的に調査・研究し、実務に繋げる取組みを行っている建設局都市技術研究室から、最近の研究成果について説明を受けましたが、すべて知らない分野の話で、たいへん勉強になりました。
市民生活に不可欠なインフラ施設は老朽化が進む一方、現場は人口減少と高齢化による担い手不足に直面しています。
このような状況への対応方策が、i-Constructionです。
ICTを活用し、測量・設計から施工、維持管理まですべての建設サイクルを三次元データでつなぐ新たな手法です。
都市技術研究室では、i-Construction導入に向け、三次元データの利活用について調査を進めています。
昨年12月には、市役所二号館北にあった花時計を三次元レーザー測量し、VR花時計を作成、市民のみなさんにも体験していただきました。
また、高所や災害現場など危険箇所の点検・調査にドローンを活用する検討も進められています。
人間が足場に登り、壁面を打診棒で叩いて確認する公共建築物の外壁調査を、ドローンに搭載した赤外線カメラの画像診断で代替出来ないか実証試験を行っています。
もちろん、AIの利活用も対象分野です。
カメラ画像から道路の状況を自動で診断出来れば、効率的な維持・管理が実現します。
放置自転車台数の計測、陥没など路面異常の検知を、カメラ+AIで行うシステムの実証開発を進めています。
各職場からベテラン職員が少なくなり、インフラ施設の整備や維持管理を少数の若手職員で担っていく必要があります。
都市技術研究室の調査研究の実用化が楽しみです。