神戸でも、小中学校の体育祭などで「組体操」が行われてきました。
一部の保護者が拍手喝さいし、人気があるようですが、これまで数多くの事故が発生しています。
骨折事故が、過去3年間に、123件も発生しています。
このような状況は、深刻に受け止めるべきではないでしょうか。
組体操の上部から落下したり、押しつぶされたして骨折すると、命の危険、また後遺症につながる可能性があります。
組体操をやめさせてほしい、という切実な願いをたくさんいただいています。
このようなことから、私はかねてより、組体操の中止を教育委員会に求め、このような姿勢を公にも明らかにしてきました。(令和元年7月11日の記者会見)
しかしながら、教育委員会は、十分な安全対策を講じるとしたうえで、組体操の継続を決めました。
説明に訪れた教育委員会幹部は、その理由として、もう秋に向けて組体操の準備を始めており、見合わせることにすると学校現場が混乱する、もし事故が起きれば、その状況を見て、今後の対応を考えるとの立場を説明されました。
大いに疑問です。
子供は、教育員会の実験の対象ではありません。
生きた人間なのです。
子供の命と安全は、何よりも大切にされなければなりません。
こうしたことから、8月2日、教育委員会に対し、「組体操が安全な状態で実施できないと判断する場合には、実施を見合わせて頂くよう」、文書で強く要請しました。
教育委員会には、これまでの頑なな態度を見直していただくよう、改めてお願い申し上げます。
また、小中学校の校長先生にも、先生方の負担の大きさにも想いを馳せていただき、真に子供たちのためになる対応を行っていただくよう期待いたします。