久元 喜造ブログ

熊本地震から3年


熊本地震から、昨日で3年となりました。
神戸市では、地震発生後、直ちに情報収集を開始し、緊急消防援助隊として消防職員が現地に向け出発しました。
関係方面からの要請を受け、4月16日には水道局の応急給水隊を、17日には危機管理室の先遣調査隊を派遣しました。
4月18日、「平成28年熊本地震 緊急応援対策本部」を設置し、各局から次々と職員を派遣しました。
派遣された職員のみなさんは、避難所の運営、健康・衛生面での支援、廃棄物の処理、応急給水、下水道施設の復旧支援、建物の応急危険度判定など幅広い支援業務に従事しました。

任務を終えて帰還した職員から、現地の状況について報告を受けたことを想い起します。
阪神・淡路大震災の災害対応に経験のある職員からは、当時の経験を踏まえながら、必要なアドバイスを行ったとの話も聞きました。
同時に、多くの職員からは、被災自治体で活動する中で生起している事象について、生々しい説明を聞きました。

この3年の間、熊本県内へは、神戸市民や市内企業からの支援も活発に行われてきました。
さまざまな活動に従事し、支援に貢献していただいてきたすべてのみなさまに、感謝を申し上げたいと思います。

神戸市は、今年度、熊本市に1名、益城町に2名の職員を派遣します。
このほか、引き続き、東日本大震災被災自治体の名取市、石巻市、南三陸町に、4名の職員を派遣します。
健康に留意し、復興のために頑張ってほしいと願っています。

神戸市も、熊本市も、震災で大きな被害を受け、試練を乗り越えてきました。
お互いの経験や想いを共有し、議論を重ね、災害への備えを強化していく努力を重ねていきたいと、改めて感じます。