北神急行 は、神戸電鉄との結節点の谷上駅から、新幹線との乗換駅、新神戸までをおよそ8分、神戸の玄関、三宮までをわずか10分で結びます。
谷上駅から新神戸駅までは、北神急行が、新神戸駅から三宮を経て終点の西神中央までは、神戸市営地下鉄が運行しています。
抜群のアクセス性を持ちながら、運賃が高いこともあり、利用者数は伸び悩んできました。
高すぎる運賃を引き下げて、北神急行の利用者増を図るため、昨年暮れ、阪急電鉄との間で、神戸市交通局が北神急行の経営を引き継ぐ方向で交渉を開始しました。(2018年12月28日のブログ)
交渉の結果、神戸市は、阪急電鉄・北神急行から、198億円 (税込では、217.8億円)で資産の譲渡を受けることで基本合意し、今日記者発表を行いました。
この金額は、資産の簿価を大きく下回るとともに、交通局が専門機関に依頼して行ったデューデリジェンスによる資産の評価額の範囲に収まっています。
この譲渡額を前提に、将来の利用客数を見込み、地下鉄事業が安定的に経営できるようにしていくことが求められます。
運賃をどの程度まで引き下げられるかについては、法に基づく手続きが必要であり、現時点で確定的なことは申し上げられませんが、神戸市としては、たとえば、谷上・三宮間 は、現在の 540 円 を、280円 に引き下げたい と考えています。
大幅な引き下げになります。
実施時期 は、2020年度中、遅くとも、2020年10月の実施 を目指します。
交通事業の一層の効率化を進めるとともに、兵庫県に引き続きご支援をお願いし、一般会計からの支援についても市会の理解を求めていきたいと存じます。