久元 喜造ブログ

「神戸みらい学習室」の活動


この前の日曜日、西区の大学共同利用施設 UNITY で開催されている 神戸みらい学習室 にお邪魔しました。
経済的理由などで塾に通うことのできない中学生に、無料の学習支援を提供している団体です。
講師の多くは、神戸市外国語大学、兵庫県立大学、神戸大学などの大学生のみなさんです。
少し前のことになりますが、神戸市外国語大学で学生のみなさんと意見交換したとき、出席者の一人から神戸みらい学習室 のことを聞き、一度活動を拝見したいと思っていました。

会場では、子どもたちの勉強の邪魔にならないように、後ろからそっと学習指導の様子を見せていただきました。
中学生たちは長机に問題集やドリルを広げ、熱心に問題を読んだり、鉛筆を動かしたりしています。
講師のみなさんは、横に座って説明したり、担当している生徒の進捗状況を記録したりしています。

夕方、近くの居酒屋で、代表で神戸市職員の 佐々木宏昌さん をはじめ、社会人を含む講師のみなさんと意見交換を行いました。
みなさんから、生徒たちの様子やふだんの活動のこと、苦労話などを聴かせていただきました。
不登校になっていた中学生を教えたところ、少しずつ元気が出てきて登校するようになり、成績が上がったという話も聞きました。
生徒たちの学習意欲の向上が、講師のみなさんの喜びにつながっていることがよくわかりました。
神戸市にも支援制度はあるのですが、制約が多いので使っていない、という話を聞き、改善の必要性を感じました。

さまざまな課題を抱えた子どもたちへの学習支援は、神戸市としても力を入れている分野です。
この日お聞きしたことを踏まえながら、支援策を強化していきたいと思います。