久元 喜造ブログ

神のお告げに背いたかもしれない。


今年、5月、丹生神社に参拝し、おみくじを引いたところ、「末吉」でした。

「風さわぐ 秋の夕は 行船も
いりえ しづかに 宿を定めて」

運勢は、
何事も進みいずるは宜しからず
心静かに諸事控え目にし、これまでの職業を守り、身を慎みて勉強すべし。
その内に悪しき運気去りて幸福の時来るべし

とありました。

一年を振り返ると、迷うところもありましたが、諸事控えめにせよ、というこのお告げは、あまり守らなかったように感じます。

このおみくじを引いてほどなく、市役所にヤミ専従が横行している、という情報に接しました。
当局も含めた市役所ぐるみの慣行であることが推認され、不用意に動くと、文書の改ざんなど隠ぺい工作が行われる可能性も否定できませんでした。
ずいぶん悩みましたが、9月には第三者委員会を設置し、徹底的な調査に踏み切りました。
これまでの調査では、この悪しき慣行の淵源は昭和20年代にまで遡り、数十年にわたって続けられてきたことが明らかになってきています。

北神急行の運賃問題は、これまでも悩みの種でした。
抜本的な引き下げを実施するには、神戸市交通局がこれを引き受けるしかないと思い定め、水面下で協議を開始しました。
御用納めの直前ぎりぎりに、阪急電鉄と交渉開始について合意し、共同記者会見を行うことができました。

いずれも、前に進めるには大きなリスクを孕んだ課題でした。
結論は、来年に持ち越されます。

心静かに年を越し、新しい年を迎えたいと思います。
年が明けると、スピーディーに作業を進め、速やかに結論を出していきたいと考えています。
今年一年、お世話になりましたすべてのみなさまに、心より感謝申し上げます。