平成31年度(2019年度)の神戸市採用試験に、新たに「デザイン・クリエイティブ枠」を新設することとし、先日の定例記者会見で発表しました。
美術や音楽、映像、デザインなど芸術分野の素養を備えたみなさんに入ってきていただき、人材の多様化を図ることが目的です。
神戸市をはじめ、多くの自治体では、試験区分は大きく、事務系と技術系に分かれます。
事務系の試験を受ける人材の多くは、法学部、経済・経営学部出身で、技術系は、工学部、理学部、農学部出身です。
これはこれでよいのですが、これからの大都市経営を考えるとき、もっと多様な人材に入っていただく必要も感じてきました。
人口減少時代を迎え、もはやいたずらに都市の規模を拡大させていく時代ではありません。
むしろ、都市の価値を上げていくことが求められる時代に私たちは生きており、いかに創造性を発揮して魅力ある街づくりを展開し、生活の質を上げていくことが必要です。
こうした認識に立つとき、魅力のある人材群として立ち現れてくるのが、芸術系の大学、短大、高専に学んだみなさんです。
自治体はこれまで芸術系のみなさんに目を向けてきませんでした。
現実には極めて少数ながら、これらの学校、学科を卒業した職員が存在し、活躍してくれています。
しかし、彼ら、彼女たちは、予備校などに通い、自治体の試験のために特別の勉強を余儀なくされたと思われます。
そのような苦労を経るのではなく、真正面から芸術系の若者たちを迎えたい、そして、神戸市役所で思う存分、能力を発揮してほしいと思います。
現時点における受験資格、試験日程などについては、神戸市ホームページ をご覧ください。