神戸市の職員が、公務員としてではなく、市民として、地域のために汗を流すことはとても意義があると思います。
職員として与えられた仕事をするのとは違う方法で、地域への貢献につながります。
今年の1月、「神戸みらい学習室」にお邪魔しました。(上の写真)
経済的理由などで塾に通うことのできない中学生に、無料の学習支援を提供している団体です。
団体を立ち上げたのは、代表の佐々木宏昌さんなど神戸市の職員有志でした。
間近で活動の一端を見せていただき、改めて感銘を受けました。
神戸市では、職員が職務以外において地域の課題解決に取組むことができるよう、「地域貢献応援制度」(2017年12月6日のブログ)を用意しています。
職員が勤務時間外に、社会性・公益性の高い地域貢献活動をする場合に、報酬を得て活動に従事できるようにする試みです。
「神戸みらい学習室」に携わる神戸市職員は、地域貢献応援制度は使わず、「BE KOBE ミライPROJECT」などの支援を受け、活動を展開しています。
さまざまな団体とつながり、支援を得て、活動を広げていってほしいと願っています。
一方、さまざまなイベントで神戸を盛り上げているNPO法人「umidas耕作所」の理事長、須磨区役所保健福祉部長の衣笠収さんは、
地域貢献応援制度を使い、夜や休日に活動を行ってきました。
アートやデザインを取り入れた「楽しさ」や「共感」でつながる地域コミュニティづくりです。
衣笠さんが今年度で市役所を退職されるのは、たいへん残念ですが、長寿時代の人生は長く、これまでの経験を活かし、市役所時代とはまた違った形で、地域に貢献していただきたいと願っています。