久元 喜造ブログ

北区・西区の歴史遺産を守る。

神戸には、たくさんの歴史遺産が残されています。
その種類は、神社、仏閣、歴史的建造物、産業遺産、調度品、遺稿、無形文化財など多岐にわたっています。

そのような中にあって、北区、西区に現存する、神社、仏閣、農村舞台、古民家などの歴史遺産は、神戸の貴重な財産だと思います。

私が卒業した 山田中学校 に隣接する、天彦根神社には、「下谷上農村歌舞伎舞台」があります。
1840年(天保11年)に建立され、国の重要有形民俗文化財に指定されています。
今年の3月、山田中学校の同窓会入会式があり、約40年ぶりに母校を訪れた際にも、立ち寄りました。

130307

西区にも、貴重な文化遺産がたくさんあります。
副市長におりましたとき、西区木津の 神戸テクノ・ロジスティックパーク を見せていただきましたが、近くに、 顕宗仁賢神社があることを前から知っていましたので、立ち寄らせていただきました。

近年再建された舞台は、壮観です。
ときどき、農村歌舞伎が奉納されているようです。
121227-1

このような神社仏閣のほか、北区には茅葺き民家が約750棟現存しています。この数は、全国でも屈指で、神戸が茅葺き民家の宝庫であることを示しています。
しかし残念なことに、屋根の葺き替えの費用、所有者の高齢化などがネックとなって、減少を続けています。
茅葺き民家に安心して住み続けていただき、保存を図る方途はないか ― 何とか、市民ぐるみで知恵を絞って、将来に引き継いでいきたいものです。
もちろん、行政も、しっかりとした役割を果たして行かなければなりません。