久元 喜造ブログ

頑張る職員が報われる市役所に。


台風24号は、昨夜8時ころ和歌山県田辺市付近に上陸し、神戸市内でも暴風雨が吹き荒れました。
9月4日の台風21号で大きな被害を受けた神戸市では、防潮鉄扉を閉じるなど厳戒態勢で臨みました。
危機管理室を司令塔に、多くの職員が徹夜で情報収集、避難指示・勧告、119通報への対応、避難所の開設と運営などの応急対策に当たりました。
幸い、台風24号による大きな被害は、今のところ出ていません。
市民のみなさんの冷静で落ち着いた対応に感謝申し上げます。

多くの神戸市職員が、市民の生命、財産を守るために献身的に仕事をしているにもかかわらず、神戸市役所に対しては、いま厳しい批判が寄せられています。
組合幹部が仕事をせずに、違法に組合活動に従事する慣行、いわゆる「ヤミ専従」に向けられる厳しい視線です。
また、法律上認められた期間を超えて在籍専従を認め、超過期間を退職手当の対象に含めて、違法に退職手当を上乗せして支給していた実態も判明しました。
このような違法行為は、組合だけで行えるものではなく、人事当局が関与していたことは確実です。
誠に遺憾と言わざるを得ません。

大事なことは、まずは事実を明らかにすることです。
歪んだ労使関係は数十年続いてきた可能性があり、いまの行財政局職員をバッシングしてみても問題解決にはつながりません。
それぞれの事案に応じ、第三者委員会の調査に委ね、あるいは内部調査を進め、真相を明らかにしていきます。
市民の代表である市会からの質問や指摘に誠実に答えていくことも大切です。
旧来の悪弊を改め、真に頑張る職員が報われる市役所にしていかなければなりません。