久元 喜造ブログ

鵯越墓園に合葬墓が完成


神戸市で初めての合葬墓が 鵯越墓園 に完成し、7月18日に開所式が行われました。
「合葬墓」とは、ご遺骨を一緒に埋葬するお墓です。
合葬墓にご遺骨が埋葬されると、ずっと安置されることになります。
お墓の維持管理や承継者の心配がなくなり、経済的負担も少なくなります。
生前申し込みも可能ですし、これまでのお墓を閉じ、ご遺骨を合葬墓に改葬することもできます。
また、市外の在住者の方で、神戸市に在住をしたことがある方の焼骨をお持ちの方もご利用できます。

合葬墓とは別に、個別安置施設も用意しました。(上の写真)
合葬墓にほかの方のご遺骨と一緒に埋葬されるのではなく、10年間、骨壺に安置し、その後で合葬墓に埋葬されます。

今回合葬墓を開設した背景は、お墓に対する意識の変化です。
現在のお墓は、先祖代々のお墓を子々孫々まで引き継いでいく区画式の墓地が大部分です。
その一方で、ふるさとを離れ、墓じまいをされる方、子や孫にお墓の負担させたくないと感じておられる方も増えてきました。
従来型のお墓のほか、納骨堂や合葬式の墓地に対するニーズが高まってきています。
開所式典と内覧会には、予想を上回るみなさんが参加され、合葬墓に対する関心の高さが伺えました。

このようなニーズを背景にオープンした合葬墓のモニュメントは、海、まち、山、そして、ポートタワーがイメージされています。
中心にある球体には、最近、産出が少なく、加工が難しい六甲山の御影石が用いられています。
合葬墓が建立された丘からは、明石海峡大橋、そして神戸の市街地を遠望することができます。