就活が最盛期を迎え、どこの自治体も優秀な人材の獲得にしのぎを削っています。
派手なポスターや奇抜なキャッチフレーズが話題を集めていますが、大事なことは、自治体が現在の課題と将来ビジョンを明確に示すことだと思います。
また、採用後にやりがいを持って仕事をすることができるよう、キャリアパスをどのように提供していくのかについて、しっかりと説明することも大切です。
神戸市では、3月16日と19日に職員採用説明会を開催し、それぞれ、171名、683名の参加がありました。
私からは、神戸のこれまでの歩み、とくに日本を代表する大都市としての輝かしい歴史と、戦災、震災という大きな試練を乗り越えてきた経験、その上に成り立っている神戸の「いま」、そして「将来ビジョン」についてお話ししました。
また、今年度から始めた「フォローアップ面談」についても触れました。
人事課の職員が行政職(専門職を除く)6,267名の職員全員に面談し、職員の近況、担当したい分野、今後の異動希望などについて聞き取り、記録していく取り組みです。
これまでは、職員が人事異動に関する希望を出しても、何人もの幹部職員が介在するうちにうやむやになってしまうきらいがありました。
神戸市のような規模の大きな自治体では、採用後、希望する組織に配属される保証はなく、予想もしなかったような仕事をさせられる可能性があります。
神戸市では、このようなことにならないよう、新規採用者に対しても、現役の職員に対しても、人事当局が直接面談し、職員の希望を可能な限り尊重しながら、一人ひとりの職員に応じたキャリアパスを用意する試みを続けていきます。