久元 喜造ブログ

開港12年の神戸空港


この2月16日、神戸空港は開港12年を迎えました。
直近の1年間の旅客数は、304万8千人(前年比13.8ポイント増)、また搭乗率も78.8%(前年比2.4ポイント増)と、いずれも過去最高の水準になっています。
そして、この4月からは、神戸空港の運営は、㈱関西エアポート神戸に移り、関西空港、大阪国際空港(伊丹)との三空港一体運用が実現します。
神戸空港は新しいステージに入ります。

振り返れば長い経緯がありました。
1960年代、国は神戸沖に空港建設を提案しましたが、神戸市民の反対は強く、1973年の市長選挙で、当時現職の宮崎辰雄市長は空港建設反対を主張して、推進派の砂田重民氏を破り当選。
これで、神戸沖の空港建設は挫折し、いろいろな経緯はありましたが、現在の関西国際空港が誕生したのでした。
宮崎市長は翻意し、現在の神戸空港建設を決断、2006年2月16日、神戸空港が開港しました。

かつて世論を二分した神戸空港でしたが、現在、大多数の神戸市民は神戸空港の存在を前提として、さらなる利活用に期待を寄せているように感じます。
神戸空港の雰囲気は明るく、ターミナルは賑わいを見せています。

廃港を主張する人々は、少なくなりました。
これまで神戸空港反対を唱え、運動を続けてこられたみなさんは、それが神戸のために良いことだと信じて活動されてきたのだと思います。
長年の主張を変えることは容易ではないと推察されますが、神戸空港にかかわる財務状況などについて丁寧に説明を行い、理解を求めていきたいと思います。
新たなステージを迎えた神戸空港が、市民のみなさんに祝福されながらさらなる飛躍を図ることができるよう、全力を傾けていきます。