すでに報じられていますように、平成29年の神戸港のコンテナ取扱個数が、20フィートコンテナ換算(Twenty-foot Equivalent Unit ;TEU)で291.7万個となり、過去最高を記録しました。
正確な数字は、以下のとおりです。
1994年(平成6年) 291万5,853 TEU
2017年(平成29年) 291万6,588 TEU
わずか、735TEU の差ですが、震災前の水準を上回り、過去最高となりました。
神戸開港150年の節目の年に過去最高を更新したことは、神戸港の港勢回復を印象付ける大変明るい話題であり、喜ばしく感じています。
振り返れば震災前のアジアにはまだ大きな港がなく、港湾設備の充実した神戸港は、アジアのハブ港でした。
神戸港は、かつてはコンテナ取扱量で世界2位だったこともあります。
震災前までは、国内1位の港でした。
震災により港湾施設は大きな被害を受け、コンテナターミナル全てが使用不能になりました。
港は2年で復旧しましたが、この間、神戸港で取り扱っていた貨物は釜山港などに移ってしまいました。
そこで、西日本やアジア地域の輸出入コンテナ貨物を神戸港に取り戻すために、本格的な集貨施策を展開しました。
西日本の港と神戸港を内航船で結び、神戸港で積み替えて外国の港へ運ぶようにするものです。
このような努力が功を奏し、過去最高を更新することができました。
ご尽力いただいた関係者の皆様に心より感謝申し上げます。
平成30年は、300万TEU達成を目指します。