久元 喜造ブログ

進化する神戸国際フルートコンクール


5月25日から、第9回神戸国際フルートコンクール がスタートしています。
さまざまな意味で、これまでの過去8 回のコンクールとは違った形で展開されています。
小学生を含め本当に幅広い市民のみなさんが参加していただいていることです。
閉じられたコンクール会場のみならず、まちなかや駅なか、公園など、いつも行き来している場所が、非日常的なコンサート会場に早変わりし、フルートの音色に耳を傾けている姿が見られます。

さる5 月28日には、大丸神戸店と神戸市との共催により、大丸神戸店東側の明石筋をフリーウォークにして、「フルート300人アンサンブル」が開催されました。
フルートの音色に魅せられた、最年少8歳から最高齢84歳まで、310名のみなさんが参加されました。
NHK交響楽団首席フルート奏者、神田寛明先生の指揮により「ラデツキー行進曲」など3曲が、大勢の買い物客で賑わう旧居留地に響きわたりました。
これまでにない、まったく新しい試みで、このような素晴らしい企画を実行していただいたみなさんに心より感謝申し上げます。

さらに、今回のコンクールにおいては、コンクール出場者が小学校に赴いて演奏したり、まちなかでコンサートを実施するアウトリーチを開催しています。
世界を舞台に活躍するフルーティストによる生演奏体験は、未来ある子どもたちにとって、豊かな感性を育む貴重な機会になると信じます。
入賞者以外のコンクール出場者がコンクール開催都市で幅広く演奏の機会を持つことは、コンクールのありように一石を投じる試みです。