久元 喜造ブログ

「児童相談所」でもよいのでは?

児童相談所は、児童福祉法に基づき、児童虐待のほか、不登校など子どもが抱える問題に対応するための重要な施設で、神戸市では「こども家庭センター」と呼んでいます。
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児童相談所の名称は、神戸市のように自治体の判断で変えられるのですが、厚生労働省は、このほど、利用者の混乱を招きかねないとして、自治体に対し、略称である「児相」の表記を求める方針を決めたとの報道がありました。
いずれ、各自治体に通知されるものと思われます。

国の判断がいつも正しいわけではありませんが、今回の厚生労働省の通知は適切な対応だと思います。
大切なことは、施設の名称がその仕事の内容から見て端的でわかりやすいか、ということです。
そういう観点から言えば、「児童相談所」さらには「児相」という略称は、新聞などに毎日のように掲載されており、国民の認知度も高いと思われます。
自治体がバラバラに名前をつけていたら、新しく転入された住民のみなさんは、果たしてこのまちに児童相談所はあるのか、と戸惑うことでしょう。

「こども家庭センター」は、ハーバーランドにありますが、近年の相談件数の増加などに対応するため、現地での拡充やほかの地域への移転を検討しています。
この機をとらえ、「児童相談所」に名称を変更することが考えられてもよいのではないでしょうか。
「こかせん」などと、職員だけに通用する略語を言っていても、市民にはわかりません。(9月26日のブログ
市会での議論や市民のみなさんのご意見をふまえながら、検討していきたいと思います。