昨日、神戸朝日ホールで、ブラームスのドイツ・レクイエムなどが演奏されたコンサートがあり、聴かせていただきました。
主催の「ドイツ・レクイエムを日本語で歌う会」は、聖歌隊メンバー、市職員、市民のみなさんなどで構成されるコーラスグループです。
会長の谷口惠一さんは、神戸市職員OBで、約13年の歳月を費やし、この大曲の日本語歌詞を完成されました。
コンサートの指揮は西牧潤さん、ソリストは、鬼一薫さん(ソプラノ)、萩原寛明さん(バリトン)などでした。
萩原さんは、市民オペラ『蝶々夫人』に出演されています。(2016年5月26日のブログ)
オーケストラパートは、ウード・シュニーベルガーさん、三木野喜子さんの2台のピアノによって奏されました。
歌詞がすべて聞き取れたわけではありませんが、日本語歌詞によって各曲の内容と音楽の流れが理解できました。
次の予定があり、残念ながら第5曲「いまも悲しみがある」までしか聴くことができませんでしたが、演奏の完成度は高く、作品への帰依が感じられる素晴らしい演奏でした。
ドイツ・レクイエムに先立ち、第1部として、ブラームスの「2台のピアノのためのソナタ ヘ短調 Op.34b」が、シュニーベルガーさん、三木野さんによって演奏されました。
この曲は、ピアノ五重奏曲としては聞いたことがありましたが、2台ピアノによる作品があることは知らなかったので、興味深く拝聴しました。
4楽章形式の大曲で、演奏は力強く、第3楽章では神秘的な響きも聞こえてきました。
膨大な労力と大きな情熱が結集して実現した今回のプログラムが、ぜひ再演されることを期待したいと思います。