久元 喜造ブログ

「あんしんすこやかセンター」って何?

「地域包括支援センター」は、地域における介護相談の窓口となる大事な施設です。
神戸市では、「地域包括支援センター」が制度化される前から、在宅介護支援センターがあり、「あんしんすこやかセンター」という愛称が付けられていました。
このため、「地域包括支援センター」ではなく、「あんしんすこやかセンター」の名称が使われてきました。
anshin

この名称は、市民に知られているのか?
神戸市のネットモニターのみなさんのうち40歳以上の方にアンケートを行い、1391名から、以下のような回答をいただきました。
「よく知っている」15.0%
「聞いたことがある」34.0%
「全く知らない」51.0%
でした。

だいぶ前のことになりますが、400人くらいの市民のみなさんが参加された会合で、ある幹部が、
「今のお話は、あんすこセンターにお問い合わせください」
と答えたところ、すぐさま会場から
「あんすこセンターって何ですか?」
という声がかかりました。
職員のみなさんは、「あんすこセンター」と略し、市民は当然知っていると思っているようですが、この結果が示すように、半分以上の方が全くご存知ないのです。

施設の名前はたいへん大事です。
長ったらしく、何をしているところなのか意味不明の名前ではなく、施設の内容を端的に理解できる命名をすべきです。

とはいえ、いまさら変更すると混乱しますから、いまの名称でいくしかないのですが、少なくとも「介護」に関する施設だという表示や広報の工夫が求められるのではないでしょうか。
そして、命名は、役所本位ではなく、市民本位の発想で行うべきです。