久元 喜造ブログ

こんな仕事の仕方はやめたい。


予算の説明などを聴いていますと、市役所改革もまだ道半ばですが、市役所のみなさんには改革に向けて努力していただいており、仕事の仕方も少しずつ変化しているような手ごたえを感じています。
もともと、私が変えたいと思ってきた仕事の仕方とは、おおむね以下のようなものでした。

まず、空疎で抽象的な計画、ビジョンなどの作成に精力を傾ける「作文行政」(2014年9月4日のブログ)。
ふだんから、ことあるごとに指摘してきましたので、このような計画の類はかなり減ってきていますが、無意味な文書の削減をさらに進める必要があります。

次に、もっともらしいことを述べ立てているが、結局何をやるかといえば、「啓発」用印刷物を配るだけの「パンフレット行政」。
ある政策目的を本気で達成しようとするのであれば、単なる啓発では不十分です。
また広報をする場合にも、ターゲットを明確にし、最も費用対効果に優れる広報手段を練り上げる必要があります。
漫然と印刷物を作成して、ラックに置いたり、配布したりするやり方が横行しており、改善が必要です。

最後に、地域全体において、あるいは、一定の属性を有する集団において、幅広い、あるいは普遍的な行政ニーズが存在しているのに、ごく限られた場所で、またごくわずかな人数分だけの事業を行ってお茶を濁そうとする「アリバイ行政」。
自分の限られた経験から言えば、「モデル事業」が広がっていった験しはありません。
確かに、すべての市民、企業からのニーズに対応できない場合が多いのですが、そこがプロとしての手腕が問われるところです。